予想以上に強かった米雇用統計を受けての先週の相場ですが、引き続きドル高が継続しましたね。

現状の認識としては、次回のFOMCでは0.25%の利下げ予想が大勢を占めていて、もしかしたら利下げ無しもあり得るかもという状況。

そのような状況の中で先週は米消費者物価指数(CPI)の発表があったわけですが、数字的には市場予想よりも僅かに強くてインフレ継続を示唆、ドル高を支援する内容だったんですが、同時刻に発表された新規失業保険申請件数が大幅増となり、こちらはドル売り要因。

つまり、ドル高とドル売りの材料が同時に出て、市場も気迷い状態、発表直後はドル円は上下に乱高下して、結局その後のドル円は明確なトレンドになりませんでした。

一方、日本では石破首相の手のひら返し発言、植田日銀総裁も早期利上げを否定する姿勢が円安を支援しており、ドル円はドルの立場からも円の立場からも下げにくい状況になっています。

おそらく米大統領選挙が終わるまでは、且つ、衆議院選挙が終わるまではドル円はこのまま底堅い展開が続くのではないかと思われます。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24101301
1週間を通しての値幅は220PIPS程度で、最近のドル円にしてはボラティリティは小さかったですね。

見た目からも買い優勢であることが分かると思いますが、遅行スパンが陽転、且つ、雲の上に乗っている時にロングすれば期待値の高いトレーディングができるとわかるはずです。

ファンダ的にも上優勢ですし、環境認識的にも4時間足ボリンジャーが上向きを継続していますし、このような時は心理的にも安心してロングできます。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはり全般USD買いになっていますね。対照的にJPYは弱く、通貨強弱の観点でもUSDJPYのロングは良い選択だったといえます。

その他、EURGBPは相変わらず方向感が無いですね。基本的に目盛りが+0.5以上の通貨を買い、-0.5以下の通貨を売るわけですが、EURGBPは±0.5以内に入っている期間が長く、強弱がハッキリしないのでやり難いです。

さて、月曜からの相場ですが、米小売売上高の発表が控えています。

個人消費の動向を探る手掛かりとなる指標ですが、今のところは特に織込むような動きは見られないので、強ければドル買い、弱ければドル売りという一般的な動きになるでしょう。

とりあえず、直近の重要指標は通過したので、地政学リスクが上昇しない限りは、且つ、要人のインパクトのある発言が無い限りは、ドル円や他の通貨ペアも大きく動くことは無さそうです。

ドル円は引き続き上目線、下がったところを押目買いする戦略で行く予定です。