今週、菅新政権が発足しましたが、
予想通り、為替への影響は限定的でした。

まぁ、アベノミクスを継承したスガノミクスですから、
政策の方向性は同じになるので、
為替も動きようがないのでしょう。

そんなことよりも、今週はFOMCです。

2023年まではゼロ金利政策が継続する見通しで、
インフレ目標も”2%”から”平均2%”へと
若干緩やかに設定されたことで
景気が確実に回復するまでは、
ある程度のインフレは許容する姿勢が示されました。

これにより中長期的なドル売り圧力が意識されることになりますので、
もしかしたらドル円は100円割れを試すことになるかもしれません。

しかし、どうなんでしょうか、
日本もジャブジャブに紙幣を刷っており、
相対的な価値で決まる為替においては、
ドル円が一方的な下落トレンドになる可能性は低いと思っています。

100円を割れることもあるかもしれませんが、
昔のような超円高にはならないでしょう。

しかし、上げる材料もないので、
今後2年くらいのドル円は、
100円を少し上回る現価格水準を中心にしての上下動
ではないでしょうか。

それでは、
先週分のUSDJPY1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、赤色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb20092001
見ての通り、1週間を通して綺麗な下降トレンドでしたね。
毎回こんなチャートだとやり易いんですが。

遅行スパンもほとんど陰転状態であり、
赤色ゾーンを背にしてショート指向で臨んでいけば
利益になったはずです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、週を通してUSD売り、JPY買いでした。

しかし、どちらかというと、USD売りよりも
JPY買いの方が強く出ていたんですね。

さて、月曜からの相場ですが、
日本では連休の最中なので、
東京時間の値動きはいつも以上に少ないか。

そして、米関連の重要指標もないので、
どちらかというと低ボラ傾向になりやすいんでしょうか。

しかし、英とEUの通商交渉次第ではポンドが荒れる可能性はあります。