先週の相場は上下動が激しかったですが、
結果的にはドル売り円買い優勢でしたか。

まず米労働省統計局(BLS)年次改定という聞きなれないイベントですが、
これで雇用者数が最大100万人下方修正されるのではないか、
という思惑によるドル売り。

要するに、これまで月一で発表されていた米雇用統計の数字を
1年間まとめて精査した結果、実際の数字はどうだったのかを発表するイベント。

それが100万人も下方修正されるとなると、
米の雇用は全然堅調ではなかったとなりますが…実際には81.8万人の下方修正。

100万人には届きませんでしたが、それでも大幅な下方修正となり、
“事実で買い戻す”動きにはならずに、ドル売りが継続する流れ。

そして週末金曜日、植田日銀総裁が衆院財務金融委員会の閉会中審査で
「金融緩和の度合いを調整する姿勢は変わらず」と発言、
あれだけの日経平均株価暴落にも関わらず、タカ派姿勢を堅持でこちらも円買い。

最後にジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演で
「時は来た」と利下げへ前向きな発言をしたことでこちらもドル売り。

年次改定も植田日銀総裁の発言もパウエルFRB議長の発言も
全て事前に思惑によるドル売り or 円買いの動きがあったものの、
事実経過したあともドル売り円買いが継続するという流れ。

本来であれば、
“思惑で買って事実で売る” or “思惑で売って事実で買い戻す”
が相場の動きの基本ですが、その通りにならず。

事実でもドル売り円買いが変わらないということは、
それだけ市場はドル売り円買いに傾斜してるのでしょう。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24082501
全般的には売り優勢の展開ですが、上下の振れ幅が大きいですね。

1週間で400PIPSほど動きましたが、その中で200PIPS幅で上下動しており、
ボラティリティーが相当に高くなっています。

トレーディングとしては難しかったでしょうか。
ボラティリティーが大きいのでタイミングが合えば大きく獲れますが、
荒れている分、ストップにもかかりやすいといえます。

先週も書きましたが、現在私はドル円クロス円でのトレードは控えているので、
この荒れ相場には手を出していません。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
全般USD売りであることが分かりますし、
対してGBPが買われていますね。

よってGBPUSDのロング戦略が適しているわけで、
先週の私もドルストレート中心に監視していましたが、
GBPUSDメインで利益を上げることができました。

さて、月曜からの相場ですが、
特に大きな経済指標はありません。

チャート的には終盤にジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言を受けて
ドル売りのまま引けていますので、その流れが継続するかどうかに注目です。

ドル円のチャートは売り優勢、市場もドル売り円買いを希望しているようなので
ドル円はショート目線で見ていきますが、実際にドル円でトレードするかどうかは
他の通貨ペアと比較して決めます。