時期的には夏休みシーズン、相場もお休み気分となってもおかしくないですが、
今年は特殊事情が重なり、夏枯れとは程遠い状況、荒れています。
ドル円は直近高値から20円も暴落してその後の展開を伺っていますが、
それには材料、経済指標が必要。
先週は重要指標である米消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが、
結果的には市場の予想通りの内容となり、為替への反応は限定的。
もしもここで市場予想を下振れしていたら、
それこそ景気後退懸念が拡大、ドル円は更なる下落、
9月の利下げも0.5%が確実視されるところでしたが、
とりあえずは危機的状況にはならずに済みました。
そして翌日には、米小売売上高と新規失業保険申請件数の発表があり、
こちらはどちらも中程度の重要度で、普段であればCPIよりは注目されないはずですが…
結果的には米小売売上高は市場予想を上回る伸びを示し、新規失業保険申請件数も前回から減少、
つまり、どちらも堅調、景気後退の可能性を減少させる内容だったため、
それが安心感につながり、ドル買い反応となりました。
先週まではかなり悲観的な状況でしたが、とりあえずはショック相場は収まった模様、
米経済もハードランディング観測が後退して徐々に落ち着きを取り戻しているようです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半はボラティリティーが大きめのレンジ相場でしたが、
週後半には米指標をきっかけに大きく上昇、しかし週末には失速しています。
トレーディングとしては難しかったでしょう。
一応、スパンモデルのルールに従って行動していれば、大きく負けることは無かったはずですが、
それ以前に今はイレギュラー相場。
テクニカルが効くかどうかが分からない状況の中で
「遅行スパンが陽転して…」とか「青色スパンが…」と分析しても
その信頼度は低いと言えます。
先週も書きましたが、
現在私はドル円、及びクロス円でのトレードは控えているので、
このチャートでエントリーしてはいません。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
全般JPY売りが優勢でしたが、これまで買われ過ぎていたのでその調整でしょうか。
それよりもEUR買い、GBP買いが目立っており、
ドルストレートを中心にEURUSD買い、GBPUSD買いの方が
チャートが綺麗でトレードしやすかったですね。
さて、月曜からの相場ですが、
パウエルFRB議長がジャクソンホール会合で講演する予定ですが、
これは金曜日に行われるので為替への影響は限定的か…
そして、植田日銀総裁が最近の株価乱高下について説明をするんだとか?
これはどういう事なんだろう?しかしこれも金曜日か…
とりあえず為替は落ち着きどころを探る展開になりそうですが、
週末にかけては波乱が起きそうです。
個人的にはまだドル円、クロス円でのトレードは控えたい感じ、
ドルストレート中心に対象通貨ペアを決めていきます。