ここにきてようやく新型ウィルスの危険性、経済への悪影響が
世界的に認識され始めてきました。

為替はリスク回避の円買いとなり、クロス円は大幅に下落し、
久しぶりにダイナミックな値動きになっています。

そして、株式も大幅調整しており、
先週のNYダウは歴史上最高の値下がり幅となり、
それにつられて日経平均も急落しています。

一時は、リスク回避は円売りに変わったのではないか、
という報道もされていましたが、先週の動きを見ると、
相変わらず “円” は信用されているようですね。

それにしても、誰が円を買っているんでしょうか?

「感染が世界に広がっているから、
 感染国上位の円を買っておけば安心だ」

?!どういう理論なんでしょうか。

私はコツコツと “円” からの逃避を進めています。

では、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、赤色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb20030101
見ての通り、一方的な下降トレンドでしたね。

週間の値幅が400PIPSほどでしょうか、
まさかドル円がこれほどまでのボラティリティになるとは。。。

しかし、トレーダーとしては値幅が収益の源泉になるので、
ボラが大きいのは大歓迎です。

遅行スパンが陰転し、赤色ゾーンよりも下に
レートが位置してる期間が長かったので、
ショート主体でトレードしていれば問題なかったはずです。

次に、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、新型ウィルスの影響でJPY買いになっていますが、
それ以外にも、USD売り、GBP売りも強く出ていましたね。

よって、トレード対象としては、USDJPYのショートの他に、
GBPJPYのショートでも取りやすかったでしょう。

ちなみに、GBP売りは新型ウィルスとは関係なく、
EUとの貿易交渉で合意なき離脱シナリオの可能性が
高まったことによるものです。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、新型ウィルスの報道に左右される展開でしょう。

週末に何かしら悪材料が出たら、
月曜の寄付きはクロス円を中心に
大きくギャップダウンで始まる可能性もあります。

今のところは、米がイタリアと韓国に
渡航中止勧告を出したようですが、
これは材料になるんでしょうか。

そして、近い将来は日本も渡航中止になるかも?
となると、今の雰囲気では、更に円は買われるかも?

日本にとって悪材料なのに円が買われる?
意味不明です。

株式に関しては、近い将来セーリングクライマックスが起これば、
久しぶりにスイングで持つ事も検討しています。

ネットでの反応を見ると、
今の急落に絶望しているトレーダーも多いようですが、
もちろん、この程度では
まだセーリングクライマックスとは呼べないですよ。

う~ん、今の相場にはリーマンショックや東日本大震災を
経験したトレーダーはほとんど残っていないんでしょうね。