先週は今年最後の米消費者物価指数(CPI)、及び、FOMCがあり、
ドルを中心に市場は乱高下しました。
注目されたCPIは市場予想を下回り、
インフレの鈍化傾向が続いていることが示された格好。
そして、それを受けてか、
FOMCでは利上げ幅が0.5%に縮小されましたが、
これ自体は市場の予想通りで、肝心なのは、
FRBが金利の最終地点(ターミナルレート)をどのレベルに置いているかですが、
23年には5.00~5.25%としており、
23年中の利下げは想定していないことが分かりました。
市場はインフレの更なる鈍化を予想し、期待し、
来年の利下げすらも織込もうと先走っていますが、
パウエルFRB議長はタカ派的な発言を繰り返しており、
そうした市場の先走りを牽制しています。
現在は、ようやくインフレの鈍化が見え始めたか、
という初期段階、
こんなところで来年やるかどうかも分からない
利下げすらも織込まれてしまったら
FRBとしてはたまったもんじゃない、
というのが本音なんでしょう。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
見ての通りの乱高下状態、
CPIとFOMCで大きく振らされている様子が分かります。
トレーディングとしては難しかったでしょう。
週前半はいつもの通り、
遅行スパン陽転、青色ゾーン上をロング指向で臨めますが、
CPIをきっかけに急落して以降は、
チャートが汚いので手が出しにくい状況に変わりました。
週後半はFOMCをきっかけに反転急騰していますが、
ドルの先安観がある中、そのまま飛び乗るのは勇気が要りますね。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらも明確は方向性はありませんでした。
CPI後にUSDが売られ、JPYが買われている様子が分かりますが、
長続きしませんでしたね。
さて、月曜からの相場ですが、
年内最後の日銀会合が行われる予定です。
来年の黒田総裁の任期満了が近づくにつれて、
金融政策の変更、緩和後退などが噂されるようになってきていますが、
少なくとも今回は現状維持でしょう。
市場参加者が少なくなってくる時期ですが、
個人的にもあと1週間で仕事納めにするつもりです。