先週もドル円は上昇し、
一時は137円丁度付近まで上げました。

世界中の中銀が金融引き締めに向かう中、
日銀だけが金融緩和を続けているので
金利差を考えると、
どうしても円は売られやすくなります。

こうした状況はしばらく続くので、
引き続きドル円は上目線、
同じく、クロス円も上目線にならざるを得ないでしょう。

しかし、ここにきて、
米経済のリセッション(景気後退)の
リスクが聞かれるようになってきました。

米の利上げ速度があまりにも速いので、
インフレ抑制の効果よりも経済に与えるダメージの方が大きくなるのでは
という懸念があるんだとか。

こうした風潮が大きくなるようだと、
今度は逆に利上げしにくくなるのでは、
という思惑もあるようです。

市場は半年先を織り込むと言われていますが、
早くも利上げの先の景気後退を気にするとは。。。

ちょっと先走り過ぎのような気もしますが、
市場がそう思っているなら、
トレーダーの相場観もそれに合わせるしかないですね。

それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22070301
週前半は上昇トレンドとなり、
FX業者によって多少は異なると思いますが、
ギリギリ137円台に乗せたようですね。

しかし、週後半はそれが達成感につながったのか、
利確売りで押されています。

トレーディングは簡単だったでしょう、
いつものように週前半は青色ゾーンを背にしての押目買い狙い、
週後半は赤色ゾーンを背にしての戻り売り狙いで
十分に利益になりました。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
総じてUSD買い、GBP売りだったでしょうか。

よって、GBPUSDのショートが最も値幅が取れたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
米雇用統計が発表されます。

既にパンデミック以前の水準に戻りつつある状況なので、
市場はそれほど重要視していないかもしれませんが、
一応、注目しておきます。

FRBの積極的な金融引き締めと景気後退懸念の狭間で
ボラティリティが高くなることも予想されますので、
ストップをきちんと設定して振り回されないようにしましょう。