ウクライナ情勢が混とんとしていて、
収束の気配が全く見えない状況ですが、
先週はドル円が120円を突破し、
一気に122円台にまで乗せてきました。

これは日米の金利政策のスタンスの違いによるものですね。

米はFOMCごとに利上げを行う可能性が大、
しかも、0.5%幅の大幅利上げすらもあり得る状況なのに対して、
日本は”粘り強く“量的緩和継続、利上げは全く考えていないので、
必然的にドル円は上昇せざるを得ないわけです。

しかも、日銀黒田総裁は
「円安は経済全般メリットが大きい」
と発言しており、”悪い円安“とは思っていないようです。

日本に住んでいると
「円安であろうと円高であろと関係ない」
と思いがちですが、
円安とは円の価値が毀損していることであり、
資産としての価値が目減りしていることです。

このまま円安が進行すると、
インフレが進み、物価もどんどん上がっていき、
物が買えなくなっていきます。

世界中の経済専門家、そして一般の人でさえも、
インフレに神経質になっているのに、
なぜか日本だけはインフレに対して警戒感が無い。。。

起きてから備えるのでは遅いんですが。。。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb22032701
一方的な上昇トレンドが一週間続き、値幅は300PIPS、
いつもの低ボラドル円とは大違いです。

トレーディング的には当然ながら
遅行スパンが陽転、青色ゾーン状態なので買い目線となり、
押目買い戦略が機能した相場展開でした。

しかし、ボラティリティが高いので、
ストップの位置をいつもよりも遠めにしておかないと
上昇トレンドでロングしたのに一時的な下落に捕まって損切り、
その後に上昇トレンドに回帰
なんて展開にもなりかねないので注意が必要です。

固定でストップの位置を決めるのではなくて、
あくまでもチャート形状に合わせてストップは決めたいですね。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはり、JPY売りが目立っています。

現状、円の独歩安なので、ドル円だけではなく、
クロス円のロングでも分かりやすいトレーディングができますね。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続きウクライナ情勢とドル円の動きに注目です。

ウクライナ情勢に関しては長期化が避けられないので、
徐々に相場はこの状況に慣れていくんでしょうか。

また、ドル円はファンダメンタルズ的には上になりますが、
テクニカル的には買われ過ぎなので、
一旦は下げそうな雰囲気もします。