先週の為替市場も大荒れの展開となりましたが、
それよりも株式の方が注目されましたね。

週明けの月曜日には米雇用統計のネガティブサプライズを受けて日経平均が大暴落、
日経平均先物はサーキットブレーカーを発動するなど、
4000円を超える史上最大の下げ幅となり、
一種のセーリングクライマックスの様相。

このような動きは久しぶり、東日本大震災以来でしょうか。
あの時も先物はサーキットブレーカーが発動され、
個別株のほとんどはストップ安に張り付いた状態でした。

翌日以降も日経平均の乱高下は継続、日々1000円単位での上下動が続いており、
今もなお落ち着いていない様子で、もうしばらくこの状態は続きそうです。

そして、為替に関しても高ボラティリティーが続いており、
週明けにはドル円は141円台半ばまで暴落しましたが、
その後は徐々に回復傾向にあります。

先週は内田日銀副総裁の「市場が不安定な時は金利の引き上げはしない」発言で
タカ派のトーンが和らいだ印象による円売り、
そして、米関連の指標でもISM非製造業景気指数の好転、
更には、新規失業保険申請件数の減少などがあり、
米景気後退の警戒感が薄れたことによるドル買いなどがあり、
一時の極端な動き、過剰な反応は徐々に収まりつつあるようです。

しかし高ボラティリティー相場であることは確かで、
テクニカルが効きにくい相場でもあるので、
トレードは慎重に行っていきたいですね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24081101
週明けの暴落から始まり、その後は回復傾向になっています。

しかし値幅が600PIPSを超えており、モメンタム中心の高ボラティリティー相場なので
トレード自体はやり難かったでしょうね。

まず週初の下落トレンドに乗れたのなら良いですが、
暴落後の暴騰ですから決済のタイミングも難しかったでしょう。
もちろん私は乗っていません…

そして、この動きを見てしまったらその後はもはやテクニカルが効くとは思えず、
私はチャートの動きに関わらずノートレと決めました。
イレギュラー相場には手を出さない主義です。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週明けは明らかなJPY買い、USD売りでした。

しかしその後は徐々にJPY売り、USD買いに変化している様子が分かります。

JPY関連は荒れていたので、通貨強弱の観点では
EUR買い、GBP売り目線でトレードしたほうが良かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
最大注目指標である米消費者物価指数(CPI)が控えています。

直近の米雇用統計のネガティブサプライズを受けてのCPIですから
今回は相当に注目されている可能性大です。

市場は既に0.25%ではなく0.5%の利下げすらも織込もうとしている状況、
結果が良くても悪くてもドル円は大きく動きそうです。

更には、日本では15日木曜日にGDP速報値が控えています。

本来ならそれほど注目されるような指標ではないですが、
今回の利上げ、更には、日経平均の大暴落を受けての発表ですから
発表直後には株式も為替もそれなりに反応する可能性大です。

今はちょっとしたイレギュラー相場です。
当分荒れ模様が続きますので、無理なトレードは控えたほうが無難でしょう。