先週もドル円は上昇し、
24年ぶりに136円台に突入しましたが、
引き続き、日銀と他国との金融政策の違い、
金利差が意識されているようです。
ここまで一方的な円安が続くと、
流石に政府も日銀も何かしらの対策を考えても良さそうですが、
その気配はほとんど見られませんね。
先週の党首討論会でも岸田首相は、
「金融政策については今は触るべきではない」
という旨の発言をしており、
円安を是正するつもりはないようです。
実際、日本経済にとっては、
円安は輸出企業に恩恵があり、GDPもプラスに作用するので
一応、口先介入はするが、その程度で済ますんでしょうね。
ドル円については今後も上目線で見たほうが良さそうです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は上昇トレンドとなり、
一時は136.70円付近まで上げましたが、
週後半は利確に押された格好です。
トレーディング的には分かりやすかったでしょう。
いつものように
週前半は青色ゾーン付近からの押目買い狙い、
週後半は赤色ゾーン付近からの戻り売り狙いですね。
しかし、ショートに関しては
現在のファンダメンタルとは逆向きになるので
エントリーしづらかったかも知れません。
その場合は無理に仕掛ける必要も無いでしょう。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはりJPY売りが優勢でした。
週後半はJPYが買われていますが、
これは利確による買い戻しでしょう。
その他、最近はUSD買い傾向も見られますが、
先週に限ってはそれほどUSDは買われなかったですね。
さて、月曜からの相場ですが、
ドル円は引き続き上目線、
140円台を目指す展開を想定しています。
しかし、マーケットは米の利上げと
日本の緩和継続を相当に織り込んでいるので
ここからドル円が一直線に上がることはなさそうです。
そして一部では、
来年の景気後退を織り込む動きを指摘していますが、
流石に早過ぎますね。