先週は年明けの第一週目でしたが、
とうとう、ようやく、バイデン氏が大統領になることが決まったようですね。

米議会でも承認され、トランプ氏も政権移行を表明したので、
今後はバイデン大統領の政策によって
マーケットは動いていくことになるでしょう。

しかも、民主党が上院と下院の両方で多数派を占めることになったので、
今後のアメリカは完全に民主党主導の政治になっていきます。

それを受けてか、これまでのドル売りのショートカバーが強まり、
ドル円は一時104円台にまで戻す展開に。

また、週末金曜日の米雇用統計は市場の予想を下回るも、
バイデン氏の財政刺激策が強まるとの思惑で
NYダウは堅調、ドルも堅調で週末を迎えています。

なるほど、悪材料に対してポジティブに反応しているので、
マーケットの雰囲気は悪くはなさそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21011001
週前半は弱含みの展開でしたが、
週後半からは上昇トレンドへ転換しています。

週前半は遅行スパンの陰転場面をショート指向で、
週後半は遅行スパンの陽転場面をロング指向で臨んでいけば、
方向性を間違えることはなかったはずです。

そして、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通しての明確な強弱はありませんでした。

これまではUSDJPYが似たような動きをするケースが多かったですが、
先週に関しては、この2つの通貨の相関性は薄れています。

もしかしたら、バイデン氏が大統領になったら
USDJPYの役割は別のものになるのかもしれません。

さて、月曜からの相場ですが、
次期バイデン大統領を見据えた動きになるでしょうか。

一応確認ですが、次期バイデン大統領の政策は、
富裕層への増税、財政拡大、インフラ投資拡大、新型コロナウィルス対策拡大など。

いわゆる積極財政策なので、米国債の増発などもあるでしょう。
つまり、これまで以上の紙幣のバラマキですね

なので、本来ならドル安になるはずなので、
先週後半のドル買いは一時的な買い戻しではないでしょうか。