直近の消費者物価指数(CPI)の発表を起点にして
市場はインフレのピークアウトを期待し、予測し、
ドル売りを進めていますが、先週もその流れが継続しました。
週中に、パウエルFRB議長の講演があり、
そこで、12月にも利上げペースを減速する旨の発言があったことで
ドル売りが加速、ドル円は一気に133円台にまで落ちています。
また、週末金曜日には米雇用統計があり、
市場予想を上回る強い内容だったことで
発表直後には急激なドルの買い戻しが起こりましたが、
その流れは一時的なものに留まり、
大引けにかけては再びドル売りに戻っています。
う~ん、どうなんでしょう。
あれだけ強い米雇用統計で、失業率も歴史的な低水準、
労働需要は非常にタイトな状態が続いていており、
本来ならこうした状況はドル買いであるはず。
にも関わらず、ドルが売られるというのは、
市場は楽観論に傾きたがっている、
あくまでもインフレはピークアウトしたと思いたがっているようにも思えます。
いつもの”先走り“でなければ良いんですが。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
1週間で600PIPSほどの値動きで、
相変わらず高ボラティリティー状態が続いています。
直近の最高値151円台から18円近くも下げたことになります。
これだけ過度な変動にも関わらず、
政府・日銀は円売りの為替介入はしないんですね。
当たり前か。。。
トレーディングとしては難しかったでしょうか。
週前半は雲も細く、遅行スパンも陽転陰転が繰り返されたので、
その都度エントリーしていたら往復ビンタを喰らっていたでしょう。
週後半は明らかな下降トレンドですが、
赤色スパンに接すること無く下がり続けたので、
戻り売りのタイミングを逃して、
“戻り待ちに戻りなし”状態だったかもしれません。
こういう時は別の通貨ペアを選択しましょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
パウエルFRB議長の発言以降、
JPY買い、USD売りになっていることが分かります。
まぁ、全般的にJPY買い傾向が見られたので、
クロス円のショートが狙い目でしたね。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続きドル円の下値を探る展開となりそうです。
しかし、、、
確かにFRBは利上げペースを減速させるかもしれませんが、
日米金利差が拡大していることに変わりはありません。
単に拡大のペースが遅くなっただけです。
そうした事実を踏まえると、
いつまでもドル売り円買いが続くとは思えないんですが。