先週の相場はドル高が継続、
大引け時点ではドル円は157円台手前にまで上げてきています。
直近の米消費者物価指数(CPI)が市場予想とほぼ同じとなり、
「インフレは鈍化している」
と市場は勝手な期待を持ってドル安に誘導しようとしていましたが…
FOMC議事録では高金利維持を示唆、状況次第での利上げの可能性、
更には、米PMIが市場予想を上振れたことでドル高に回帰。
結果的にはCPI発表時のドル円=155.60円を超えており、
市場のドル安への誘導はまたしても失敗に終わっていいます。
ここのところずっと、
市場の期待でのドル安 VS 経済指標によるドル高
という構図が続いていますね。
そして先週もまた、イエレン米財務長官は
「為替介入は稀であるべき」
と発言していますが、これで何回目の牽制発言?
イエレン米財務長官からこんなに何度も何度も何度も何度も介入へ釘を刺されると
今まで以上に介入が難しくなるのは明白。
イエレン米財務長官はどこかの国を名指ししているわけではないですが、
当然この発言は日本に向けての事。
以前、神田財務官は
「米と連携を取っている」
と発言していましたが本当ですか?
“連携している“からといって、それが”容易く介入できる“という事とは
ノットイコールですね。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
見ての通り、週を通して青色ゾーンのみで買い優勢、
緩やかな上昇トレンドになっています。
トレーディングとしては分かりやすかったでしょう。
チャート的には大きな値幅は獲れない形状ですが、
いつものように遅行スパン陽転時に、青色ゾーンを背にしての
押目買い戦略で臨んでいけば、トータルで負ける事は無いはずです。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
ファンダメンタルズどおりのUSD>JPYが続きました。
他にはGBP高でもあったので、
GBPJPYのロングもトレード候補になったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
特に大きな経済指標はないようですね。
また、日本の長期金利が11年ぶりに1%台に乗ったことが話題になりましたが、
市場は反応薄、ほとんど円高になっていません。
こうなってしまうと何が円高の材料になるのか、
今のところ全く見当たりません。
やはりファンダメンタルズ的にはどう考えても
ドルは買われやすいし、円は売られやすい状況に変化なしと言わざるを得ません。
細かい指標でドルが振れる可能性はありますが、
基本ドル円は上目線になりそうです。