このところ米経済指標の力強さを背景にドル買いが進行していますが、
先週もその流れを引き継ぐ形となりました。

材料としては、FOMC議事録で数名の委員が
0.5%の利上げを支持していたことが明らかになりましたが、
これは最近の米経済指標の強さを反映していないもの。

一応、今の市場のコンセンサスとしては、
5月と6月に0.25%の利上げが既定路線ですが、
今後はFRBメンバーの0.5%利上げ支持が増えてくる可能性もあり、
となると、更なる利上げ幅拡大、
ターミナルレート(最終利上げ到達地点)の引き上げも想定されます。

週末には米PCEデフレータが発表され、
この指標も市場予想を上回り、インフレの強さを示した格好で、
やはりドル買い反応となっています。

日本では植田新日銀総裁の所信聴取がありましたが、
内容としては、現在の緩和姿勢を継続するハト的な発言をしており、
黒田路線を継承することが改めて明示されたことが円売りを誘う形に。

つまり、週全体としては
根底にドル買い気運、円売り気運があるために
ドル円は上げやすい状況になっていると言えます。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23022601
見ての通り、先週は難しい相場展開でしたね。

全体的に上げ優勢ではあるものの、
スパンモデルの雲が細く、色転換も数回繰り返され、
遅行スパンもローソク足に絡んでいる期間が長く、
トレードしづらかったでしょう。

週末には指標発表を契機として一気に上昇トレンドになりましたが、
このトレンドだけに乗るは難しいですね。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週初にGBP買い、JPY売りになっているので、
まずはGBPJPYのロングが候補になります。

週中以降は、徐々にUSD買い、EUR売りに変わっていったので、
EURUSDのショートがとりやすかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
現在のドル買い気運がどこまで続くのかに注目です。

一応、ドル円は日足レベルで見ても上昇トレンドで
200日移動平均線に到達するかどうか、
というところまで上げてきています。

このラインを超えるようなら
スイングトレーダーの目線も上になってくるので、
個人的には、よりロングがやり易くなります。