市場は半年先を織り込むと言われていますが、
さすがにちょっと時期尚早ではないでしょうか。

新型コロナウィルスの感染者数の増加ペースが鈍化しただけで
株式市場は上げています。

減っているわけではないですよ。

あくまでも増加ペースの鈍化であって、
今も増えていることに変わりはないです。

あまりにも期待先行し過ぎている印象です。

それに対して先週の為替市場は落ち着いた展開となり、
ボランティアも低下傾向にあります。

週末がグッドフライデーだったこともあるでしょうが、
リスク回避が円買いなのかドル買いなのか
決めかねている様子も伺われ、
ドル円の値動きは分かりづらくなっています。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb20041201
週を通しての値幅が120PIPS程度でしょうか、
去年までなら高ボラティリティという表現になりますが、
コロナショック後では低ボラティリティに属します。

トレーディングとしては難しかったですね。

週初はロング指向、週末はショート指向になりますが、
週中は価格がスパンモデル内に潜っている期間が長く、
方向感がはっきりしませんでした。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週後半にかけてGBP買い、USD売り傾向になっています。

GBP買いに関しては、
おそらくジョンソン英首相の容体回復が
関係しているのでしょう。

USD買いに関しては、
FRBの追加支援策が関係しているのでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、新型コロナウィルスの報道に注目です。

しかし、もはやネタ切れ感が出てきたのでしょうか、
感染者数が増えても市場は反応しなくなってきています。

それどころか、早くも回復期待が先行しているので、
多少のネガティブニュースでは
リスク回避にならないかもしれません。

日本での新型コロナウィルスのダメージ拡大は
まだまだこれからが本番ですが、
為替の世界ではすでに織り込み済なので、
そのギャップに困惑しないよう注意です。