新型コロナウィルスの影響で
為替も株式も大荒れの展開が続いてます。
3月上旬にはドル円は101円台まで下げていましたが、
先週もドルの奪い合いで一気に急騰、
一時は111円台にまで上げました。
通常、リスク回避といえば円買いなんですが、
今回は未曾有のリスクと捉えられて、
円買いではなくドル買いに走っています。
要するに、
「とにかく手元に現金を置いておきたい」需要により、
世界で最も流通しているドルが買われているわけですね。
そして、株式も換金売りが継続していて、
各国の株式は大きく下げています。
日経平均は、直近の高値24000円台から
直近の安値16000円台まで下げており、
率にして約32%ほどの下落。
NYダウは、直近の高値29000ドル台から
直近の安値18900ドル台まで下げており、
率にして約36%ほどの下落になっています。
今のところは、FRBの緊急利下げ、ゼロ金利政策、
QE再開もほとんど効果なしで、
市場の不安心理は改善されていません。
まぁ、それはそうでしょう。
以前も記事にしましたが、
金融政策で新型コロナウィルスは抑制されませんからね。
ハッキリ言って、的外れの政策です。
それよりも特効薬の開発(進捗如何に関わらず)を
アピールしたほうがよっぽど安上がりで効果的だと思うんですが。。。
おそらく、今の混乱が落ち着くのは、
感染者のペースが鈍化して、
それに市場が希望を見出した時でしょう。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
今回も縦軸のメモリ幅を狭くして、
できるだけ見やすいようにしています。
安値は105円前半、高値は111円中盤あたり、
値幅は650PIPSほどの超高ボラティリティー相場です。
ファンダメンタルズ的にもドル買い需要となっていますし、
テクニカル的にも遅行スパンが陽転している期間が長いので、
ロングを狙うだけのやさしい相場でした。
青色ゾーンもサポートとして効いていますし、
こういう時に大きく取っておきたいですね。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
ファンダメンタルズどおりUSDが買われています。
他には、GBP売りが目立っていますが、
こちらは純粋に利下げ、量的緩和の影響でしょう。
よって、通貨ペアの選択としては、
GBPUSDのショートが最善だったはずです。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続き新型コロナウィルスの続報に注目です。
イタリアを中心とした欧州のパンデミックが
どの程度拡大するかによりますが、
おそらくポジティブ系のニュースは期待薄でしょう。
そして、もうそろそろ今回の新型コロナウィルスの影響が
経済指標にも出てくる頃です。
各種経済指標の落ち込みが想定以上だと、
更に深刻化するかもしれません。