先週も新型コロナウィルスの影響で各金融市場は大荒れの展開、
各国はリセッションへの対応に奔走しています。

米FRBは無期限QEを発表し、
200兆円規模の景気対策を決定しましたが、
だからと言って、それで米の感染拡大が収まるわけでもなく、
状況は悪化の一途をたどっています。

為替市場では先々週までのドルの奪い合いは終わり、
反対にドルが売られる展開になりました。

株式市場も一方的な暴落は収まり、
とりあえずは売られ過ぎからの反騰局面に移行しているようですが、
このまますんなりV字回復するとは思えず、
2番底を付けに行く展開が想定されます。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb20032901
週前半はドル買いの余波が残っていて買い優勢局面でしたが、
週後半には一気に下げています。

1週間を通しての上下幅は400PIPSほどで、
相変わらずの超高ボラティリティー相場です。

トレーディングとしては、
週前半は買い目線で見るべき局面でしたが、
遅行スパンの位置が悪かったですね。

ローソク足に絡んだり、陽転しながら下げていたりで、
タイミングがとりづらかったです。

しかし、後半は分かりやすかったでしょう。

素直に、遅行スパン陰転、且つ、赤色ゾーンの下で
ショート指向で臨んていけば大幅利益になったはずです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半はラインが絡んでいて分かり難かったですが、
後半にかけて、GBP買い、USD売りとなっています。

よって、GBPUSDのロングが最も利幅が取れたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、新型コロナウィルス関連の報道に注目です。

直近では首都東京も封鎖されるのではないかとの
思惑があるようですが、仮に現実化してしまったら、
日本経済は相当な打撃を被るでしょう。

そして、それに対して市場がどのような反応を示すのか。

東京が封鎖されれば、それは日本にとって悪材料なので、
本来なら円安に振れるはずですが、
パブロフの犬がごとく、円買いに反応することも
想定しなければいけません。

何はともあれ、今もなお感染拡大は継続していて、
先が見えない、解決策がない状況の中で、
マーケットだけが回復することはあり得ないので、
強烈なリスク回避の流れに飲み込まれないよう
注意しながら臨みたいですね。