先週も新型コロナウィルスの感染拡大のペースが
鈍化するかどうかに注目が集まっていましたが、
感染拡大自体は今も続いています。
日本では緊急事態宣言が全国に拡大され、
世界中の各都市ではロックダウン措置が延長されたりして、
事態収束の見込みはたっていません。
先週の米失業保険新規申請件数も
500万人超えという空前の数字となり、
これで直近4週間で2200万人が職を失ったことになります。
つまり、米の労働人口を1億6000万人と仮定すると、
単純計算で8人のうち1人が無職になったわけです。
世界最大の経済国である米の1/8が仕事してないって、
これって異常事態ですよ。
もちろん、今後も失業者は増え続けるわけで、
まさに戦後最大の経済危機のはずなんですが、
どういうわけか、株式市場はV字回復を目指しています。
事態が収束しておらず、解決策も見いだせない中で、
何を期待しているのか、何を織り込んでいるのか、、、
う~ん、分かりません。
為替もリスク回避の認識が変わってきたのでしょうか、
ドル円は上にも下にも動きづらい展開になってきています。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
週中までは分かりやすい下降トレンドでしたね。
赤色ゾーンを背にしてショートだけしていれば
利益を上げられたでしょう。
週中以降は買い戻しでしょうか、
青色ゾーンに転換して買い優勢へと変わりましたが、
遅行スパンはローソク足に絡んでいる場面が多く、
タイミングはとりづらかったかもしれません。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週初はGBP買い、JPY買い、USD売り、EUR売りでしたが、
後半に行くにつれて方向性が不明瞭になっていきました。
このサブウィンドウの見方としては、
+0.5より上に位置している通貨を買い、
-0.5より下に位置している通貨を売ることになります。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、新型コロナウィルスの感染拡大の動向に注目です。
と言っても、最近の相場を見ていると、
未曾有の悪材料に慣れてしまったためか、
たとえどんなネガティブな材料が出たしても
反応しない可能性が高そうです。
というか、案外堅調に推移しそうな気もします。
NYダウはV字回復で半値戻しを達成したので、
もしかすると、あと1~2ヶ月程度で、
全値戻しもあり得るかもしれません。
それに対して、為替はリスク回避の認識が
変わってきていることに注目です。
これまではリスク回避といえば円買い一本でしたが、
新型コロナウィルス後、リスク回避といえばドル買い
と考える人が増えていきました。
なので、ドルと円が同じ役割を持ってきたので、
リスク回避になろうとリスク選好になろうと、
ドル円は動きづらいのかもしれません。