先週も中国不動産大手「恒大集団」の債務問題が注目されましたが、
特に大きな変化はなかったでしょうか。

中国の不動産会社はどこも危うい状態らしいので、
少なくとも今年一杯はこれに関連するニュースに振り回されそうです。

そして、週末に発表された米雇用統計ですが、
今回もまたしてもネガティブサプライズでしたか。

事前予想を大きく下回る19.4万人増にとどまり、
発表直後は素直にドル売りに反応。

しかし、なぜかその後ジリジリとドルが買われ、
結果的には発表前の水準を上回り、
ドル円に関しては112円台に乗せて大引けを迎えました。

う~ん、この動きは解せないですね。

というか、こうした動きを見ると、
もはや米雇用統計がどんな数字であっても
市場はテーパリングから利上げのシナリオを崩すつもりはないんでしょうね。

市場は地合いによってさまざまな反応を示しますが、
悪いニュースにネガティブに反応しないということは、
それだけ期待感が先行しているんでしょう。

それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cbp21101001
週前半は弱含みの展開でしたが、
全般的には上優勢の流れでした。

しかし、トレーディングとしては、やり難いチャート形状ですね。

低ボラでしたし、雲とレートが絡んでいる期間も長く、
エントリーのタイミングを計ることも難しかったでしょう。

また、通貨の力関係を確認すると、
週を通してGBP買いが目立っていました。

それに対してハッキリと売られた通貨は無かったですが、
強いて言うと、JPY売り、EUR売りでしょうか。

よって、GBPJPY買い、EURGBP売りの方が
やり易かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
弱い米雇用統計にも関わらず、ドル円が112円台に乗せてきたので、
このレベルで定着するのかに注目です。

参考までに、以下はドル円の週足チャートです。
usdjpy1h21101002
実は現在のレートの位置は、
コロナショック前の高値水準なんですね。

さらには、2019年の高値水準でもあるので、
当然レジスタンスとして意識されるでしょう。

よって、ここから上にはそう簡単には抜けないのではないかと
予想されますが果たしてどうなることか。