先週は米消費者物価指数が予想を上回ったり、
FOMC議事録でも、今年中のテーパリング開始、
来年にはテーパリング終了との言及があり、
インフレ長期化懸念と将来的な利上げの憶測から
ドルが買われるのかと思いきや、意外にも円の独歩安でしたね。
ドル円に関しては、コロナショック時のレートを上回り、
3年ぶりに114円台に到着しています。
なぜこの時期に円が売られるのか
その理由は良く分かりませんが、
報道によると、
ほとんどの国でインフレ対応のために金融引き締めに向かっている中、
日本だけはいつまでも緩和から抜け出すことができない、
という金融政策の違いが意識されてのことだそうです。
でも、、、それって今になって分かったことではなく、
コロナショック以前から日本は緩和から抜け出すことができないのは分かっていたはずで、
“今”円が売られる理由にはならないと思うのですが。
何はともあれ、
マーケットは何かと理由付けしたがり、後付け解釈したがりますが、
真相は誰にも分かりませんね。
それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
普段低ボラのドル円が1週間で200PIPS以上動くなんて珍しいですね。
スパンモデル的にもほとんど場面で青色ゾーンになっていて遅行スパンも陽転状態です。
よって、青色ゾーンを背にしての押目買い方針で臨んでいけば、
期待値>1のトレーディングができたはずです。
途中、一時的に売り優勢の場面もありますが、
ここでのショートは明らかに確率が低そうなので、
スルーするのが無難です。
また、通貨の力関係を確認すると、
やはり週を通してJPYの独歩安でした。
対して、買われた通貨はGBPだったので、
通貨ペア選択としてはGBPJPYのロングの方がより値幅を取れたでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
現在の円売りがいつまで続くのかに注目です。
一応、長期的な視点でUSDJPYの月足チャートを確認すると、
現在は2017年、2018年に付けたレジスタンス付近にまで上げてきていますので、
流石にここでは一旦止まるような気がするんですが。
仮に、このレジスタンスを超えると、
その上はほぼ真空地帯なので、
もしかしたら118円台まで案外あっさり上がっていく可能性もあります。