先週は長期金利の上昇を警戒しつつも、
比較的リスク選好的な流れになりました。
最近は長期金利が市場のテーマとなっていますが、
各国政府のスタンスの違いが為替にも影響を与えています。
具体的には、
FRBは長期金利の上昇を黙認する姿勢、
ECBは先週行われた理事会で長期金利の上昇を警戒する姿勢、
日銀は長期金利の上昇を容認しない姿勢、
こうした姿勢の違いがドル高円安になっているわけです。
先週に限っては、
米10年債利回りは比較的落ち着いた動きだったこともあり、
それがマーケットに安心感を与えたのか、
NYダウも史上最高値を更新しています。
また、米の1.9兆ドル規模の経済対策、
一人当たり15万円程度の給付金が株式に回るとの思惑もあるようで、
インフレリスクはあるものの、
当面は各種マーケットは堅調に推移しそうです。
ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
大まかに分けると、
前半が下降トレンドで後半が上昇トレンドになってますが、
問題はその間のトレンド転換部分ですね。
このトレンド転換部分で方向性を間違えたり、
無理にエントリーしようとすると
損切りが積み重なってしまいます。
しかし、遅行スパンとスパンモデルに従っていれば、
余計な損切りトレードを最小限に抑えることができます。
これまで何度も書いていますが、
遅行スパンが陰転し赤色ゾーン下でショート指向、
遅行スパンが陽転し青色ゾーン上でロング指向ですね。
これさえ守っていれば、上記のトレンド転換場面は
様子見でやり過ごすことができます。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通してGBP買い、JPY売り傾向が見られるので、
GBPJPYのロングが最もやり易かったでしょう。
ちなみにGBPが買われているのは、
英でワクチン接種が順調に進んでいるからでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
FOMCが控えています。
おそらく政策金利も量的緩和も現状維持だと思いますが、
長期金利の上昇に対してパウエルFRB議長が
どのような発言をするのか、
改めてその姿勢を確認する場所となるでしょう。
それまでは基本的にはドル買い目線でマーケットを見ていくと思います。