先週も米10年債利回りの動向に注目が集まる週となりましたが、
イベントとしてはFOMCや日銀金融政策決定会合などがありました。

FOMCでは2023年末まで金利据え置きとの予想が多く、
改めて、利上げについては慎重な姿勢を確認。

パウエルFRB議長も早期利上げには否定的な見解を示したので、
おそらく今後も米10年債利回りは上昇傾向に推移するんでしょう。

ということで、
当面はドル高が維持されそうです。

また、日銀金融政策決定会合では長期金利の変動幅を拡大、
ETFの定期的な買い入れは行わない運用方針に変更。

これが一部報道で金融引き締めと捉えられて日経平均は下落し、
円が買われる展開になりました。

これまでの日経平均は日銀によるETF買い入れによって上昇してきましたが、
日銀が買わないとなると、今後の日経平均の上昇は難しいかもしれませんね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21032101
1週間を通しての値幅は70PIPS程度、
遅行スパンも頻繁に入れ替わり、スパンモデルも細い状態が続いているので、
明らかにトレードに適してない状態です。

元々ドル円は低ボラティリティの通貨ペアであり、
順張り系の手法との相性は良くないので、
他の通貨ペアで明確なトレンドが出ているのなら、そちらを優先し、
ドル円はサブという扱いが良いのかもしれません。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通して目立った傾向は無かったですね。

18日未明のFOMC後には一瞬USD売りになっていますが、
米10年債利回りの上昇によりすぐに戻っています。

全般、USDJPYが似たようなラインを描いているのが分かりますが、
それによりUSDJPYの値幅も狭くなっているわけです。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き米10年債利回りの動向に注目が集まるでしょう。

パウエルFRB議長は長期金利の上昇を静観する姿勢を示したので、
今後もドルは上昇傾向になることが予想されます。

よって、ドル円を除いて、
ドルストレートのドル買い方面への仕掛けが多くなりそうです。