先週の相場はドルが急落、
その要因となったのは米消費者物価指数(CPI)でした。

米のインフレ動向を左右する、
今となっては米雇用統計よりも重要な位置づけとなった指標ですが、
そのCPIが事前予想を下回る前年比+7.7%に留まったことで、
インフレがピークアウトしたとの思惑が急速に広がり、
ドルが急落、僅か2時間ほどでドル円は5円も下げました。

各種マーケットも敏感に反応し、
米債利回りは急低下、NYダウは急騰、金(ゴールド)も急騰、
おそらく12月のFOMCでは0.75%の利上げではなく、
0.5%の利上げに留まるでしょう。

でもどうなんんでしょう、
今回一度だけの発表で、
インフレピークアウトとするのは時期尚早な気もするんですが。

市場って本当に”先回り”するのが好きですね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22111301
週を通しての値幅は900PIPSほど、
一週間でこんなに動いたのは初めてではないでしょうか。
為替介入が可愛く見えます。

実際のトレードとしては難しかったでしょうか。

CPI発表前は赤色ゾーンを背にしての戻り売り方針で良いですが、
CPI発表直後からはドル円に限らず、
全ての通貨ペアが急騰 or 急落で、
テクニカルで測れる状態ではなくなりました。

これだけ動くと、飛び乗りたくなりますが、
ルール外のトレードをして利益になっても意味がないので、
何もせず見送るのも重要な決断と言えます。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
CPI直後からJPY買い、USD売りになってることが分かります。

USD売りに関しては理解できますが、
なぜJPY買いになる?

JPYにはまだリスク選好的に買われる要素があるというのか。。。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続きドル円の動向に注目です。

1週間で9円って流石に下げ過ぎではないでしょうか。

それに、、、確かにインフレがピークアウトするかもしれませんが、
FRBが利上げすることに変わりはなく、
日米金利差が拡大していることも変わりはないです。

長期的に見れば、ドル円が売られる理由は無く、
このまま下げ続けるとも思えません。

どの水準の価格帯で落ち着くのか、
そのレベルを見極める週となりそうです。