一方的な上昇が続いていたドル円ですが、
先週はようやく一息つきましたね。
下げのきっかけになったのが米消費者物価指数(CPI)で、
発表された数値は前年比8.3%、前月比0.3%と鈍化がみられたことで、
一旦は材料出尽くしと捉えられた形で、
大口が利確に走ったようです。
しかし、許容できないレベルのインフレであることに変わりはなく
このままドル円が下がり続けるとは思えないんですが。
今後のドル円も、
しばらくはファンダメンタルズ的に上昇し、
テクニカル的な大口の利確による下げ、
という流れが続きそうです。
また、コロナによる中国経済の悪化懸念、
FRBの利上げが米経済に与えるダメージなどが懸念され
NYダウの中期的な下降トレンドが明確になりつつあります。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週明けに高値更新しましたが、
その後は大きく下げています。
週を通した値幅は500PIPSもあり、
かなりの高ボラティリティーですね。
トレーディング的には難しかったでしょうか。
概ねショート指向の場面が多かったですが、
ファンダメンタルズ的状況を考慮すると、
この時期、ドル円を下目線で見るのは勇気が要ります。
11日のCPI発表後の大きな下落を取れるかどうかが勝負の分かれ目ですが、
日足に逆らった向きに仕掛けるのが嫌なら、
無理にエントリーする必要も無いでしょう。
他の、もっと分かりやすチャート形状をしている
通貨ペアを選択するのも有りです。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
先週の下落はJPY買い主導だったことが分かります。
リスク回避先として久々にJPYが選択されたようです。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続きドル円の動きに注目です。
先週は一旦は下げましたが、
このまま中期的な下降トレンドになる可能性は低そうで、
どこかで反発し再び高値更新すると思うんですが、
はたしてどうなるか。
また、先週はNYダウが下落し、ゴールドも下落し、
仮想通貨も下落し、あらゆるマーケットから資金が逃げました。
その貯め込まれた現金がどこに向かうのかにも注目していきたいです。