先週は日本ではゴールデンウイーク期間でしたが、
為替は相変わらずの高ボラティリティーでしたね。

一番の注目イベントはFOMCで、
市場の予想通り0.5%利上げが決定。

そして、次回以降のFOMCでも連続で0.5%の利上げを示唆し、
バランスシートの縮小も6月から開始されるなど、
改めてインフレへの対応姿勢が示されましたが、
発表直後はドル売りに。

いわゆる、”Sell the Fact”の動きになったわけですが、
利上げサイクルの中でドル売りが続くわけでもなく、
翌日には再びドル買いに回帰しています。

そのあたりの動きをチャートで確認しておきましょう。

以下、先週分のUSDJPYの1時間足チャートです。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22050801
週中までは過熱感解消のために横ばいの動きでしたが、
4日のFOMC直後にドル売りで急落しています。

しかし、ドル売りの流れは続かずに、
翌日には早くも戻り基調となり、
FOMC開始時点のレートをあっさりと抜き去り、
130円台を再び回復しています。

トレーディングとしては難しかったですね。

ファンダメンタルズを考慮すると
買い目線にならざるを得ませんが、
遅行スパンがローソク足に絡んでいる場面が多く、
ルール的にはロングできる場面は少なかったです。

FOMC直後の急落の場面は
ルール的にはショート指向ですが、
さすがにここでは見送りたいですね。

仮にやるとしたら、
超短期のモメンタムトレードになりますが、
日本時間では深夜になりますので、
そこまでしてトレードする必要も無いでしょう。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
FOMC直後にUSD売りになっていることが分かります。

そして、翌日にはGBP売りになっていますが、
これは英中銀による翌年のマイナス成長予測によるものです。

さて、月曜からの相場ですが、
特に大きなイベントは無さそうですね。

先週のFOMC後のドルの動きを見ても、
ドル高への期待感は根強いと思われます。

米では今後も大幅利上げが行われますし、
日本では粘り強い量的緩和が行われますので、
ドル円は上がらざるを得ないでしょう。

近いうちに高値更新してきそうです。