ここ数週間は円の独歩安が続いていましたが、
先週ようやく円売りが一服しましたね。
ドル円は114.70円付近まで上昇し、
約4年ぶりの高値水準にまで上げましたが、
そこから反落し、大引けでは113円半ばまで下げています。
しかし、主要国の金融政策は
徐々にテーパリングから利上げのシナリオに向かっているのに対して、
日本はいつまでも量的緩和が続いているので、
円が売られやすい環境にあることは間違いないようです。
また、先週のNYダウは堅調に推移して、
約2カ月ぶりに高値を更新しました。
インフレが警戒され、今後は金融引き締めに向かうと分かっているにも関わらず、
なぜ高値更新するのか。う~ん、よく分かりません。
それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
10月に入って以降、ドル円は4円以上も上昇してきましたから、
テクニカル的にいつ反落してもおかしくない状況でしたが、
先週ようやく下げました。
トレーディング的には難しかったですね。
高値警戒感による横ばいからの反落、
トレンドが転換する場面ではレートとスパンモデルが絡まる場面も多く、
目線が定まりませんでした。
終盤に向けて高値と安値が切り下がり、
ようやく下目線になりましたが、
日米金利差が意識されている中でのショートはやり難かったかもしれません。
また、通貨の力関係を確認すると、
週前半はJPY安とGBP買いが明快だったので、
GBPJPYのロングが候補となります。
EURとUSDに関しては週を通して方向感が出ておらず、
ドルストレートもユーロクロスもやり難かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続きドル円の動向に注目していきます。
先週はテクニカル的な過熱感から一服しましたが、
下値は底堅いのではないかと思っています。
中国不動産大手「恒大集団」の債務問題など
リスクが意識されなければ、
早晩114円台に戻るのではないでしょうか。