新型コロナウィルスによる経済停滞はいつものことですが、
先週はそこからもう一段階上がったのか、
米中のコロナ摩擦が市場のテーマになりました。
選挙を控えたトランプ大統領としては、
今回のウィルスの発生源が中国であることを断定させ、
また、初期段階で隠したことに責任を取らせたいようですが
メンツを大事にする中国が認めるわけがありませんからね。
米側はおそらくこれまでと同じように
経済制裁を科してくるんでしょう。
また欧州では、ECBのQEが独憲法裁判所で
一部違憲とされたことを受けてユーロ安となりました。
これでユーロ円は2016年水準の安値にまで下げてきており、
先安感が広がっています。
ということで、
先週分のEURJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
全体をとおしてみると、週前半が下降トレンドとなり、
週後半には調整による買い戻しになっています。
スパンモデルも効いているので、
週前半は赤色ゾーンを背にしての戻り売り、
週後半は青色ゾーンを背にしての押目買いで
問題なかったでしょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
概ね、JPY買い、EUR売り傾向が見られたので、
EURJPYのショートが一番分かりやすかったことになります。
メインウィンドウとサブウィンドウの関係性を見れば明らかですが、
JPYが0.5以上、EURが-0.5以下の場面で
EURJPYのショートができますね。
さて、月曜からの相場ですが、
米中の対立構造に注目です。
そして、重要指標としては米小売売上高などが控えています。
しかし、先週の米雇用統計の時もそうでしたが、
今はどんな圧倒的な弱い数字が出たとしても、
全て織込み済と捉えられる相場です。
なので、指標発表があるたびに
リスク選好になる可能性が高いです。
実体経済は引き続き停滞するも
株式は回復、為替は堅調をイメージしています。