先週もトランプ大統領の関税攻撃が止まりません。今度は、アメリカに輸入される鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課すとのこと。もちろん日本も例外ではありません。
これに対してカナダのオンタリオ州がアメリカに供給している電力の料金を25%値上げすることで対抗しようとしましたが、すぐさまトランプ大統領はカナダからの鉄鋼・アルミ製品については、関税率を倍の50%にするとの脅し。結局オンタリオ州は値上げを諦めることに。
また、EUはアメリカから輸入されるウイスキーに50%の関税を課すとすれば、トランプ大統領はEUから輸入されるワイン、シャンパン、アルコール飲料に200%の関税を課すとの脅し。
こっちは関税率を上げる。でもあんたたちは上げるな。もし上げるならばこっちはもっと関税率を上げる…はぁ…やってること、もはやマフィアじゃん…
アメリカの圧倒的な軍事力を背景としたトランプ大統領のジャイアン的思考は留まることを知りません。
そんな中、米消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが、結果は市場予想を下回ることに。
数字だけを見ればインフレが落ち着いたように見えますが、しかし今回はまだトランプ大統領の関税攻撃の影響が出る前の数字なので、どこまで信用して良いのか不明。
また、世界の不透明感が増す中、とうとう金(ゴールド)が3000ドルの大台に乗せたことも話題になりましたが、皆さんゴールドを持っていますか?ゴールドへの資産分散は多くの有名投資家、資産家も推奨しています。これからの混乱の時代、円だけ保有は本当にやめましょうね。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は弱含みから始まりましたが、後半に進むに従い、徐々に上優勢に変わっていきました。値幅は270PIPSほどでドル円としては平均的ですね。
トレーディングとしては難しかったか。日足チャートを見ると完全に下降トレンドなので、私は先週も売りバイアスで相場を見ていました。
週初の月曜日は赤色ゾーンを背にしての戻り売りですが、エントリー後はトレンドが続かずに小幅損切りで決済。
その後の遅行スパン陽転、且つ、赤色ゾーン抜けでロングすれば良かったですが、日足チャートの印象があったため、ここでのロングはできずに見送り。結果的にはショートしづらい1週間で手法との相性が良くなかったですね。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、それほど明確な強弱は見られませんでした。
通貨強弱の見方としては、+0.5以上の通貨を買い、-0.5以下の通貨を売ることが基本ですが、継続性が無かったので通貨選択は難しかったです。
最近はEURが強いので、火曜日に一瞬EURが買われた場面でユーロクロスを買う選択はあったかもしれません。
さて、月曜からの相場ですが、日銀金融政策決定会合とFOMCが控えています。
今回はどちらも金利据え置き、現状維持の見込みで、且つ、その確率も高そうなので事前織込みも進み、大きな波乱も無く、無事に通過しそうな雰囲気です。
トランプ大統領という不安定要素は常にありますが、トレーディングとしては通常通りに行えそうです。