先週もドル円の上昇が止まらず、
週末大引けでは138円台で終わりましたが、
一時は139円台に乗せましたね。

ファンダメンタルズ的にはドル円が下げる要因はありません。

先々週の米雇用統計の数値も好結果となりドル高要因、
参院選でも自民党が圧勝し、
おそらくアベノミクスも継承されることで円安要因、

先週発表された米消費者物価指数(CPI)でも、
前年比+9.1%まで上昇し一向にインフレが収まらずドル高要因。

日本では強力な金融緩和を推し進める一方、
米では0.75%の利上げではなく、
1.00%もの超大幅利上げの可能性も出てきており、
日米金利差からはドル円は上がらざるを得ません。

ドル円が下げる時は、大口が利確している時だけでしょう。

その一方、ユーロドルは一時パリティ割れしましたね。

パリティとは1.0000ドルという数字的な節目の事を指しますが、
ユーロ圏は米国と比較すると、相対的に経済回復が遅れているので、
パリティ割れも仕方ないでしょうか。

週末大引け時点では再びパリティを回復しましたが、
再び割れてくる可能性が高そうです。

それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22071701
週を通しての値幅は350PIPSほどで
いつの間にか高ボラティリティー通貨ペアの仲間入りです。

トレーディングも比較的簡単だったでしょうか、
いつも通り、青色ゾーンを背にして
押目買い方針で臨めば利益が出ていたでしょう。

ファンダメンタルズ的にも上目線なので、
ロングは心理的にもやり易いのではないでしょうか。

週中に一瞬だけショート指向の領域が現れましたが、
ここは無視ですね。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはり相対的にUSD買い、JPY売り傾向が見られます。

USDが+0.5以上、JPYが-0.5以下が
売買のタイミングですね。

さて、月曜からの相場ですが、
ドル円は140円台乗せへのトライ週となりそうです。

長期的には今年中にドル円の150円乗せの可能性もありそうですが、
一部、米の利上げの速さを懸念し、
景気後退にになるのではないか、
という報道もあります。

そうした声が大きくなると、
ドル円は高止まりするかもしれませんが、
ファンダメンタルズ的には景気後退の材料は出てきてませんからね。

個人的には景気後念については、
市場が先走っているだけと思っているので
まだまだ心配する必要は無いという見解です。