先週は中国不動産大手の中国恒大の債務問題が注目され、
とりあえず、23日分の利払いは実施されたようですね。
しかし、今後も社債などの利払いが次々と予定されており、
それらを全て実行できる可能性は限りなく低そう?
となると、デフォルトから経営破綻に向かう公算が高いですが
果たしてどうなることか。
中国当局が中国恒大を助けるのか、助けないのか、
そこも注目ですが、現状では助けることはしないのか?
中国恒大が破綻すればリーマンショック級との報道もありますが、
パウエルFRB議長は先週のFOMCで
「中国固有の問題」
と発言しており、何とか自国に波及しないように努めています。
NYダウも回復傾向にあり、
今のところは、大事になりそうな雰囲気はしないですが、
一応注視しておいた方が良いでしょう。
そして、米テーパリングについては、11月開始で、
利上げについては22年中に開始、というのが基本路線の様子。
また、ノルウェーがG10の中では、
コロナショック後の初の利上げを発表し、
世界各国は徐々に金融正常化に向かっています
しかし、日本だけはいつまでも”緩和緩和”で元に戻る気配はありません。。。
それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は弱含みの傾向でしたが、
週中から徐々に上向きが優勢になり、
週後半にかけては綺麗な上昇トレンドになりました。
その上昇トレンドのきっかけになったのがFOMCですね。
23日深夜のFOMC直後に長めの陽線が出現しているのが分かりますが、
それ以降は青色ゾーンをサポートにした上昇が継続しています。
また、通貨の力関係を確認すると、
週前半はJPY買い、GBP売り、
週後半は、GBP買い、JPY売りになっています。
よって、週前半はGBPJPYのショート、
週後半はGBPJPYのロングがやり易いんですが、
途中でトレンド転換していますから、
その見極めが重要になってきます。
基本的には、インジケーターの目盛りを見て、
+0.5以上の通貨を買い、-0.5以下の通貨を売るようにすれば、
転換場面に惑わされることもないでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、恒大集団の債務問題に注目が集まるでしょう。
中国当局が手を差し伸べなければ
ほぼデフォルト確実と言われているにも関わらず、
NYダウは回復傾向にあり、
マーケットはそれほど心配していない様子?
それにしても、中国第二位の不動産会社がこのような状態なので、
第三位以下の不動産会社の状況も想像に難くないですね。