先週は日銀のマイナス金利解除を巡っての報道で
円高圧力が強まる展開でした。

あくまでも報道ベースなのでどこまでが本当なのか分かりませんが、
「日本政府がデフレ脱却を表明する検討に入った」とか、
「日銀が新たな量的緩和政策の枠組みを検討」とか、
金融緩和の正常化に向けて動き出している印象を受けますが果たして本当なのか?

もう去年からずっとこの”マイナス金利解除ネタ“で騒ぎ続けていますがいつまでやるのか…
個人的には慣れ過ぎて、もはや賞味期限切れなんですが…

とりあえず、春闘の動向待ちといったところで、
早ければ今月にもマイナス金利解除が決定されるとの思惑で
市場も円買いに傾いています。

去年からずっとそうですね。
報道されるたびに円買いになるが、
その後の植田日銀総裁の会見で結局何も変わらず円売りに戻る展開。
今回もそのようになるのか…

それにしても、政府はいつまで
「デフレ脱却に至っていない」
と言い続けるのか?

とっくにデフレは終わり、今ではスタグフレーションに変わって
国民の生活状況はどんどん悪化しているのにね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24031001
週明けは横ばいスタートでしたが、マイナス金利解除報道を受けて
ワントレンドで下落している様子が分かります。

1週間の値幅は400PIPSほどで、さすが高ボラティリティのドル円といったところ。

トレーディング的には分かりやすかったでしょう、
直近安値を下割れし、遅行スパンも陰転し、赤色スパンが成長する過程で、
戻り売りできるタイミングの場面は多かったですね。

このような分かりやすいチャート形状の時に大きく取っておきたいものです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらもハッキリとJPY買い、USD売りになっているので、
ドル円のショートは正しい選択と言えるでしょう。

GBPEURは先週も方向感が分かりづらい展開で
通貨強弱の面ではGBPEURも選びづらかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
米消費者物価指数(CPI)が控えているので、
再び米経済動向に注目が集まるでしょう。

市場は利下げを願望していますが、
数字はインフレの粘着性を示しています。

CPIは現在の米経済にとっては最重要指標であり、
市場予想から小幅な乖離になったとしても、
それなりのボラティリティをドルに与えます。

短期トレーダーは振り落とされないように注意しましょう。