先週は期待感と警戒感が交錯する1週間となりました。

新型コロナウィルスの拡大はいまだに継続しているものの、
徐々にその速度は鈍化しており、
市場は早くも経済再開に向けての期待を織り込もうとしています。

しかしその反面、このまま経済再開を進めてしまうと、
感染第2波に襲われるのではないかという不安もあり、
一本調子のリスク選好にはなれない雰囲気もあります。

それに加えて、
トランプ大統領の中国批判がエスカレートしていることも
市場の懸念材料となっています。

このまま米中対立が激化すれば、
以前のような関税合戦にとどまらず、
本当に断交になってしまう危険性もありますが
果たしてどうなることか。

世界的にも中国依存からの脱却の流れが出来つつあり、
それが世界経済に良いことなのか、という問題もあります。

ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb20052401
週初に急騰して以降は底堅く推移しましたが、
週末にかけてはポジション調整の利食い売りで戻された感じでしょうか。

トレーディングとしては分かりやすかったでしょう、
週初からは遅行スパン陽転、青色ゾーン上でロング指向、
週後半は遅行スパン陰転、赤色ゾーン下でショート指向、
そのルールに従うだけで大きく外すことはなかったはずです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週をとしてEUR買い、JPY売りが目立っていますね。

よって、EURJPYのロングが適切だったわけです。

また、最近はUSDJPYがリスクの観点で
似たような動きになるケースが多いです。

先週のUSDJPYも似たようなグラフを描いていますが、
こうした動きをしている通貨ペアは選択しない方が良いです。

実際、先週のUSDJPYのチャートを確認すると、、、
cpb20052402
好んで選択すべき通貨ペアではないですね。

さて、月曜からの相場ですが、
新型コロナウィルスの感染拡大については、
特に材料にはならないでしょう。

それよりも中国人民代表大会の結果と、
それに関連してトランプ大統領がどんな発言をするかに
注目が集まるでしょう。

どちらにせよ、米中対立が激化する方向性に変わりはなさそうで、
基本、市場はリスク回避に動きがちだと思われます。

しかし、今のリスク回避は、ドル買い、円買いなので、
ドル円自体は動意薄っぽいでしょうか。