先週はクリスマス週でだったので市場参加者も少なく、
低ボラの落ち着いた展開でした。

オミクロン株については世界中で感染拡大が続いているものの、
比較的軽い症状で収まるという認識が広がりつつあり、
徐々に楽観論に傾きつつあるようです。

そんな中、マイナーな通貨であるトルコリラが急騰、
原因はエルドアン大統領がリラ建て預金の価値を政府が保全する
と発表したため。

要するに、リラ安で通貨の価値が毀損したら
その毀損した分を政府が保証するというもの。

でも、どうやって保証するのか、
トルコリラを刷って配るだけならバラマキ政策と一緒、
いずれはトルコリラ安に逆戻りです。

トルコリラはここ数年下がり続けている通貨なんですが、
大統領は利上げを拒否している珍しい国です。

金融の基本を知らない人が真逆の政策をとるとどのような結果になるのか、
一つの国が壮大な実験をしているようなもので、
個人的には非常に興味を持って観察しています。

まぁ、日本もバラマキ政策の実験をしているようなものですが。

それでは、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21122601
週前半は弱含みの展開でしたが、
週中に遅行スパンが陽転して以降は、
青色スパンに転換し堅調に推移しました。

週前半の赤色ゾーンが出ている時にショート指向で臨んでいたら
損切りになったでしょう。

しかし週中以降、
青色ゾーンが出ている時にロング指向で臨んでいたら
利確になったでしょう。

トレンドフォロアーとして損は小さく利は延ばす方針だったら
トータルでプラスにできますね。

また、通貨の力関係を確認すると、
週前半はGBP売り、JPY買いでしたが
週中に入れ替わり、後半からはGBP買い、JPY売りになっています。

そして、週末のクリスマスに向けて徐々に収束して
各ラインが中央に集まっている様子が分かります。

さて、月曜からの相場ですが、
今年の最終週になります。

クリスマスが終わり、市場参加者もある程度は戻ってくると思いますが、
材料が出ない限りは低ボラの展開になりそうです。

皆さんもあまり無理なトレードはやらないように気を付けてください。

私の個人的なトレードは先週の金曜日に仕事納めをしているので
トレードすることはないですが、
一応チャートチェックだけはするつもりです。

それでは本記事で今年分のブログ更新は終わりです。

皆さんよいお年をお迎えください。

こすぎ