最近はインフレ加速からの利上げが市場のテーマでしたが、
先週は一気にウクライナ情勢に注目が集まりました。

一時はロシア側から「軍は撤収した」との報道がありましたが、
逆に、アメリカ側からは「軍は増強した」との報道もあり、
情報が錯綜しています。

また、バイデン大統領はロシアのウクライナ侵攻を”確実視“しているようで、
ここ数日間のうちにも実際にロシアは戦争を始めるらしい
とのことですが、本当でしょうか?

地政学的リスクはこれまで何度もありましたが、
今回のウクライナ問題に関しては
ロシアが当事者国である分、かなりのインパクトがあります。

予断を許さない状況の中、
突発的なニュースにだけは注意したいですね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22022001
ファンダメンタルズは抜きにして、
純粋にテクニカルだけで判断すると、
週を通して弱含みの展開でしたが、
雲に絡む場面も多く、ボラティリティも低かったので
どちらかというとトレードしにくかったでしょう。

4時間足の±0.5σラインも並行から下向きであり、
売り目線で見たほうが確率が高そうですが、
レートが伸びてないので、
利大を目指していたら上手くいかなかったかもしれません。

また、通貨の力関係を確認すると、
やはりウクライナ情勢の影響もあってか
EUR売りが目立っています。

しかし、分かりやすく買われた通貨が無かったので、
通貨ペア選択は難しかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続きウクライナ情勢に注目が集まります。

今この記事を書いている時点では
ロシアはまだウクライナを侵攻していないようですが、
ニュースを見る限りにおいては、
侵攻する可能性の方が高そうな雰囲気もします。

一応、外交努力は続け、米露の外相会談の予定もあるようですが、
軍が整うまでの単なる時間稼ぎとの見方もあり、
予断を許さない状況となっています。

仮に戦争となれば、リスク回避の動きとなり、
基本的には、株安、円買い、ユーロ売り、金(ゴールド)買いとなるでしょう。

ドルはどうなんでしょう。
リスク回避ならば買われるはずですが、
今回のウクライナ情勢に関しては米は当事者国ですから
売られる可能性もありそうです。

トレーダーとしては不確定な要素が多い状況の時は、
様子見にしたほうが良いかもしれませんね。

個人的には、戦争が始まったらマーケットがどのような反応を示すのか、
全く予想が付かないので、その際には数日間ノートレにするつもりです。