先週はなんといっても米大統領選挙でしたね。結果は既にご存じの通り、トランプ氏の圧勝と言っても良いでしょう。
事前調査では、「トランプ氏とハリス氏は拮抗」だと伝えられたり、もしくは「ハリス氏が優勢か」という報道が多かったので、私もそのような視点で見ていたんですが…
いや~騙されました。マスコミに。
セレブたちが続々とハリス氏支持を表明し、コメンテーターや解説者と言われる方々もいかにもハリス氏が勝った方がアメリカには良い結果になる、というスタンスで報道を続けていましたが…
全ては偏向報道、誘導報道だったんですね。
基本的に、富裕層やマスコミは、民主党ハリス氏を支持し、中間層から低所得者層の労働者は共和党トランプ氏を支持していますが、その構造がまさかここまで報道を歪んだ形にさせるとは…ビックリです。
トランプ氏の勝利が伝わるたびに「スタジオがお通夜」という言葉がX(旧Twitter)でトレンドになりましたが、そこまでハリス氏に肩入れしていたとは…報道の中立性なんてもはや存在しないんですね。
それはさておき、この結果を受けての為替はドル買い反応。トランプ氏の基本政策としては諸外国に対する高関税、国内には減税、移民は徹底的に排除するとしており、これらは全てインフレ要因なのでドル買いにならざるを得ないんでしょう。
まぁトランプ氏自身はドル高にしたくないようですが、大統領になって以降は、自身の政策によるドル高をどのように抑えるのか、その辺りの手腕が問われるでしょう。
ひとまず今年一番のイベントが終了、お疲れ様。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
大統領選挙WEEKでしたからね、乱高下必須なのでテクニカル分析する必要性もないですが、一応流れとしては、前半下降トレンド、大統領選挙直後から急騰、終盤にかけて調整による下落となっています。
先週も書きましたが、私は先週一切トレードしていません。このチャートも見ていただけでエントリーポイントを探すようなことはしませんでした。
仮にエントリーするなら、週前半の赤色ゾーンを背にしての戻り売りくらいでしょうか。週中に急騰して以降はチャートが汚く、スパンモデルの効きも悪いので明確なエントリーポイントは無かったですね。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、大統領選挙直後からUSD買いになっていることが分かります。と同時にJPY売りにもなっていますね。
ちなみに、大統領選挙直後からEUR売りにもなっていますが、これはトランプ氏の関税引き上げが欧州経済を圧迫するという連想によるもののようです。
さて、月曜からの相場ですが、米消費者物価指数(CPI)が発表されます。
パウエルFRB議長はインフレの落ち着きを見つつ徐々に利下げしたいと思っていますが、次期大統領のトランプ氏の政策ではインフレ、ドル高になるのは明らかなので、本当にこのまま利下げして良いのかどうか、パウエル氏にとっては難しい判断が続きそうですが、そんな中でのCPIの発表。
事前の織込みも少なそうなので、基本的には数字が良ければドル買い、悪ければドル売りでしょう。
私は先週はお休みでしたが、今週は通常のチャート監視体制に戻って、トレードも再開します。