先週は「トランプラリー」「トランプトレード」一色でした。
トランプ氏の大統領就任は来年1月ですが、当然ながら市場はそれまで待つことはせず、着々とポジションを変えています。
基本的なトランプ氏の政策は諸外国に対しては高関税、国内には減税、財政出動、移民排除となっており、これらは全てインフレ圧力を高めるもの。
それらを見越して各種市場は、ドル高、株高、金(ゴールド)安、ビットコイン高に大きく振れています。
まぁビットコイン高に関しては政策云々というより、以前からトランプ氏は「米国を仮想通貨の中心地にする」という発言をしており、それを受けての急騰ですね。
とうとうビットコインも大国アメリカの準備金に採用されるのではないかというところまで来ており、金(ゴールド)と同等の地位にまで上がった来ました。ビットコインを何年もHODLしている私には感慨深いものがあります。
それはさておき、先週は上院、下院でも共和党が多数派になることが確実となり、いわゆる「トリプルレッド」と呼ばれる状態に。
つまり、大統領、上院、下院、全てで共和党が主導できる立場となったことでトランプ氏の掲げる政策が実現しやすくなったわけです。
これってつまり…言葉を選ばずに言うと…”トランプ氏のやりたい放題“状態です。
来年の米国はドラスティックに変化するでしょうし、それに対して諸外国はどの程度巻き込まれるのか…日本も含め、戦々恐々としていますが、今さらどうにもならないですからね。トレードと同じように”事実に即して対応“するしかないです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週明け寄付きから分かりやすい上昇トレンドが続きました。終盤には大きく急落していますが、特に材料が出たわけではないので、おそらく大口が利確に走った影響でしょう。
トレーディングとしては簡単でしたね。トランプラリーであれば当然上方向を意識することになりますし、チャート的にも遅行スパンが陽転した状態で、青色ゾーンを背にしての押目買い戦術が効いていました。
終盤には遅行スパンが陰転し、赤色ゾーンに切り替わりましたが、これには乗る必要は無いです。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、当然USD買い主体ですが、対してJPY売りはそれほど起きてなかったですね。EURとGBPは弱かったですが、これもトランプ氏の政策が欧州や英国に悪影響を与えるとの懸念からでしょうか。
さて、月曜からの相場ですが、特に大きな経済指標は無いので、やはり話題の中心はトランプ氏でしょう。
トランプ次期大統領は着々と人事を進めており、とにかく対中強硬派の人選が目立っていますね。中国はどんな気持ちなんでしょう。
それはともかく、ドル円は上目線継続、日本では財務省からの口先介入も増えてきましたが、当面(少なくとも160円を超えるまで)は実弾介入は無いと思いますので、いつも通りの押目買い戦術で臨んでいくでしょう。