先週はトランプトレードも一服、根強いドル買い需要はあるものの目立った材料は無く調整週でした。
金融政策に関しては、FRBは12月に利下げするかどうか五分五分の状況で、日銀は12月 or 1月に利上げするのではないか、というのが市場のコンセンサス。どちらもこの先の経済データ次第であり、現時点で決めつけることができないので市場も明確な方向性を示せない状況のようです。
そんな中、ウクライナ情勢が緊迫化してきました。
ウクライナが米国製のミサイルをロシア領内に発射した事をきっかけにして、先週は英国製のミサイルもロシア領内に発射したとのこと。更には、フランスがウクライナへ供与している長距離巡航ミサイルもロシア領内への攻撃を容認しました。
これらの動きに対して、ロシア側はICBMをウクライナに向け発射しており、戦争はどんどんエスカレートしています。
地政学リスクは高まる一方ですが、為替市場は意外と落ち着いている様子。リスクオンとなれば昔は円が買われたものですが、現在はそうした動きは少ないですね。
まぁ、ウクライナという日本から地理的な距離の遠い場所での戦争なので何かあれば一時的な避難場所として円が買われる展開もあるでしょうが、昔ほど円の信頼は高くはないので一方的な円高にはならないでしょう。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
1週間の値幅は250PIPS程度となっており、ボラティリティの高いボックス相場という感じでした。
トレーディングとしては難しかったでしょうか、見ての通り週初は赤色ゾーン下でのショート指向、週中は青色ゾーン上でのロング指向、終盤は赤色ゾーン下でのショート指向になりますが、こんなに何度も遅行スパンの陽転陰転が繰り返される前にボックス相場/レンジ相場を疑った方が良いでしょう。
それにそもそもファンダメンタルズ的には上方向でしたからね。私はこの中でのショート領域は全て無視し、週中のロング領域だけ勝負しました。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認するとこちらも方向感がありませんでした。
基本方針として目盛りが+0.5以上の通貨を買い、-0.5以下の通貨を売るのですが継続的な+0.5超え、-0.5割れの通貨が無く、通貨強弱の面からも通貨ペア選択は難しかったです。
さて、月曜からの相場ですが、大きな経済指標はないのでまたしてもボラティリティ高いボックス相場的な動きになりそうです。
でも、トランプ次期大統領がどんな発言をするか、どんな政策発表をするかで不意に大きく振れる可能性は大ですし、ウクライナ情勢の変化でもリスクON/OFFで相場展開が大きく変わる可能性もあります。
ドル円の目線は引き続き上ですが、予断を持たずに臨んでいきたいですね。