先週の為替相場は自民党総裁選の思惑とその結果に大きく振らされる展開でした。

事前予想では石破氏、高市氏、小泉氏の三つ巴、この中で誰が有利ということはなく、予断を許さない状況だと思っていたんですが、為替はなぜか週後半に行くにつれて徐々に円安に傾いていきました。

当初私は何かしらの円安材料が出たのかと思って見ていたんですが、特段目立ったニュースは無く、どうやらこの円安は高市氏が新総裁になるのを織り込む動きだということを理解しました。

でも…その時はこの3人のうちだれが新総裁になるのか全く分からない状況だったはずで、なぜ市場が高市氏の勝利を織り込もうとしているのかは不明(インサイダー情報があった?)

そうこうしているうちに、第一回目の投票で本当に高市氏がトップとなり、市場の読みが当たった格好で、更に円売りが加速していきましたが…

いや~ビックリです。
まさか逆転で石破氏が勝利するとは…

色々言われていますが、結局は派閥の理論で決まったみたいですね。

高市氏は積極財政派、石破氏は緊縮財政派と言われており、金融政策に関しては真逆。つまり、ドル円は大暴落、日経平均先物も大暴落に転じることに。

大引け時点でみると、ドル円は石破氏の勝利を受けて400PIPSも下落、ナイトセッションの日経平均先物は2400円も下落しています。

このままだと月曜日の株式は暴落の嵐でしょうね。これで何度目のブラックマンデーか。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24092901
上下動の激しい展開でしたが、全般的には遅行スパンが陽転している期間が長く、上優勢の展開でした。

トレーディングとしてはやりづらかったでしょうか。波動が大きく、青色ゾーンが下値支持線として機能しにくい状況でエントリーのタイミングも決済のタイミングも難しかったでしょう。

金曜日の暴落は…一瞬の出来事でしたね。私はリアルタイムでチャートを見ていましたが、何が起こったのか理解できなくて、SNSを見て…「マジか」となりました。

サブウィンドウの通貨の強弱を確認すると、週初からGBP買い、JPY売りが続いていたので、USDJPYのロングよりもGBPJPYのロングの方が取りやすかったでしょう。

EURは相変わらず強弱不明、USDも先週は方向感無しでしたね。

さて、月曜からの相場ですが、まずはドル円の暴落、日経平均先物の暴落が継続するのかに注目です。

ドル円も日経平均先物も、どちらもほぼ安値引け状態。まだ下値模索中かもしれませんので、落ち着きどころを待ってから仕掛けを考えたほうが良いでしょう。

そして、金曜日には米雇用統計が控えています。米は利下げを開始しましたので、次の利下げはいつになるのか、どのくらいの値下げ幅になるのかを探るための第一歩になりそうです。

事前織込みは難しいと思いますので、基本的に良ければドル買い、悪ければドル売りという素直な反応になるでしょう。