先週も様々なニュース、イベントがありましたが、ドル安円高路線に変わりはありませんでした。

まずは最大の注目イベントであった米大統領選候補者討論会ですが、世論調査ではハリス氏が優勢だったようですね。

銃撃事件を受けた際にはもはや次期大統領はトランプ氏で決定だと思ったんですが、最近のマスコミの報道や著名人の支持などは、そのほとんどがハリス氏を推している状況。

あまりにもハリス氏に偏っているので現段階で既に決定なのでは?と思ってしまうほどですが、果たしてどうなのか…

米における報道の中立性がどの程度なのか分かりませんが、もしかしてハリス氏を大統領にさせるための偏向報道、歪曲報道ではないですよね?

2016年の大統領選、マスコミのほとんどは民主党のヒラリー・クリントン氏を推していましたが、結局はトランプ氏が大統領になりました。今回の報道もそれを疑ってしまうほどのハリス氏の持ち上げ方に個人的には違和感を感じています。

それはともかく、為替はハリス氏有利でドル安に。同時刻には、中川日銀審議委員が利上げに前向きな発言をしたことで円高も。

そして、最重要経済指標である米消費者物価指数(CPI)は市場予想とほぼ変わらずで、次回のFOMCにおける利下げ幅が0.25%になるのか、0.5%になるのか、その決定打にはならず。

いつまで、そして、どこまでドル安円高を織り込むつもりなのか分かりませんが、ドル円は下有利な状況に変わりはないです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24091501
上下の波動が大きいですが、高値切り下げ、安値切下げが継続しており、ダウ理論的には下降トレンドと言えるでしょう。

よって、いつも通りに遅行スパン陰転、且つ、赤色スパンに変わったタイミングでショートする戦術が有効です。

途中、一時的に買い優勢の場面も見られますが、現在のファンダメンタルズを考慮すればロングは無視するのが適切でしょう。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、全般JPY買いだったことが分かります。対してUSDはずっと売られていたわけではないので、先週のドル円の下落はJPY売り主体だったんですね。

また、EURGBPは総じて弱めだったか。よって通貨強弱の観点ではEURJPYの売り、もしくは、GBPJPYの売りの方が分かりやすかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、ようやくFOMCが開催されます。

ここ数週間はFOMCに向けての思惑で相場が動いていましたから、やっと0.25%なのか or 0.5%なのか、決着がつきます。

現状の見解はほぼ半々のようですね。なので、もしも0.25%の利下げならドル買い、0.5%の利下げならドル売りでしょうか。

FOMCは日本時間深夜に行われるので、デイトレーダーには関係ないでしょうが、スイング以上のトレーダーはFOMC跨ぎには注意しましょう。