先週のドル円は久しぶりに売り買いが交錯する状態で
方向性が出にくい週となりました。

下にチャートを載せていますが、
1週間の値幅は200PIPS程度に収まっています。

最近のドル円といえば、
週に400PIPS、500PIPSは当たり前で全ての通貨ペアの中で
最も値幅の出る高ボラティリティー通貨ペアですが、
どうやら先々週の日銀金融政策決定会合を経て以降、
動きづらくなっているようです。

市場の思惑としては、
近い将来に緩和修正に動くのではないか、
YCCのを撤廃するのではないか
との期待から円買い圧力が根底にあります。

しかし、日銀としては、
長期金利の変動幅を0.5%に拡大したものの、
量的緩和の方針は一切変えるつもりはないと言及、
ひたすら円売り政策を進めています。

思惑としての円買い、実際の政策としての円売りが交差し、
上にも下にも動きづらく、値幅も出にくい状態のようです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23012901
1年前まではドル円が週に200PIPSも動いたとなったら
その暴れっぷりにビックリしていたものですが、
今となっては僅か200PIPS程度では物足りなく感じるとは…

週全般を通してみると、
トレードしにくい状況でしたか。

小刻みに遅行スパンの陽転陰転が切り替わっており、
目線が定まりにくかったです。

週後半にかけては4時間足ボリンジャーバンドも水平になり、
優位性がなくなってきたのでトレードできないですね。

サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
こちらも明確な方向性は出ていなかったです。

ドル円ならば、
USDが+0.5以上、JPYが-0.5以下ならロング体勢、
USDが-0.5以下、JPYが+0.5以上ならショート体勢になれますが、
そのような場面は短期間だけでした。

週初ならEURが強く、JPYが弱かったので、
EURJPYのロングがやり易かったでしょうが、
後半にかけてはこちらのラインも絡まる場面が多く、
通貨強弱の観点でもトレード対象はありませんでした。

さて、月曜からの相場ですが、
2/1にFOMCが開催されます。

前回の会合では0.5%の利上げに縮小されましたが、
今回の会合では更に0.25%の利上げに縮小される見通しです。

この見通しについては市場のコンセンサスが厚く、
結構”固い”ので
決定自体にはサプライズは無さそうです。

ドル円についても、多少は乱高下はするでしょうが、
これまでのような高ボラで荒れ狂うような展開にはならないでしょう。