前回の記事でトランプ次期大統領の関税攻撃について言及しましたが、先週もやってくれましたね。
トランプ氏はBRICS諸国に対して、「脱ドル化を進めれば100%の関税を課す」と発言。近年勢力を拡大させているBRICSに対して警戒感を強めているのか、またしても関税を武器にして他国を牽制した格好です。
以前、トランプ氏は「辞書の中で最も美しい言葉は関税」などと、よく分からない?発言をしており、関税に対して多大なる信頼感を持っている様子。
とにかく関税で脅せば何とかなると思っている節がありますが、それで国際社会が円滑に回るかどうか…まぁ、トランプ氏にとってはアメリカファーストなので、他国を犠牲にしてでも自国優先なんでしょうが、その政策がまわりまわって自国を苦しめることになるとの発想は無いようですね。
そうしたトランプ氏の脅しに対して当たり前のようにBRICSの一員であるロシアのプーチン氏は意に介さず。BRICSに対して脱ドル化を進めることを推奨しています。
う~ん、どうなんでしょう。たしかトランプ氏とプーチン氏はわりと仲が良かったほうなのでは?ウクライナ戦争でも早期解決を模索する方向で意見が一致していたはずだと思ったのですが、いざ経済面となると「それとこれは別」なんでしょうか。
何はともあれ、今後もトランプ氏の関税攻撃は続くでしょう。もちろん日本も対象です。
あっそうそう、お隣韓国で非常厳戒を発令したようですが、数時間後に撤回、その後も内乱が続いていますが、為替にはほとんど影響無し。ご存じの方も多いと思いますが、これまでの韓国大統領の多くは逮捕されています。歴代韓国大統領が晩年に不幸になる確率は90%を超えているとのこと。世界的に見てもそんなことは考えられないですが、韓国ではそれが当たり前。民主化が根付かない国民性なのか…
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
先週はボラティリティが高かったですが、方向感が無く横ばい傾向でした。
トレーディングとしては難しかったですね。見ての通り、遅行スパンの陽転・陰転が頻繁に繰り返されており、これでは目線が定まりません。しかも、遅行スパンとローソク足が重なる場面も多く、これは典型的な持合相場です。
分かりやすいエントリータイミングの場所は、4日の遅行スパンが陽転して赤色スパンが青色スパンに切り替わったところくらいでしょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、こちらも明確な方向性は出ていませんね。
ファンダ的な面を考慮すると、USDが+0.5超え、且つ、JPYが-0.5割れのタイミングを狙いたいですが、それは先に示した4日の場面です。
EURとGBPは以前から方向性が出ておらず、先週もランダム性が強い状況だったので、EUR主体、GBP主体で通貨ペアを選択するのは難しかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、FOMCを前にして米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。
最近のインフレは落ち着いており、CPIも事前予想との乖離が少なくなってきているので、指標としての重要度は徐々に下がってきている印象を受けます。
よっぽどのネガティブサプライズ or ポジティブサプライズでなければ、反応も限定的になるのではないでしょうか。
ドル円の目線は中立から多少上向きで、ロングは通常通り、ショートは慎重に見ていきます。