先週は日米ともに外交week、金融weekでした。

まず外交に関しては、トランプ大統領が日米首脳会談、米韓首脳会談、米中首脳会談とアジアを回って当面の懸念材料を話し合い、貿易摩擦解消に努めた様子。

また、日本側としては、高市首相がASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議、日米首脳会談、APEC首脳会議と就任早々の外交デビューとなりましたが、報道を見る限りにおいては、高評価とする意見が多いようですね。

一部、高市首相の”振る舞い”に難癖をつける人もいるようですが、”荒探し”は止めてもらいたい。そんなことはどうでもよく、結果、内容で評価してもらいたい。とりあえず、トランプ大統領との会談は成功裏に終わり、新たな信頼関係も構築できたようですし、中国の習近平国家主席に対しても言いたいことは言ったようですし、今回の外交は成功だと言っても良いでしょう。

そして、金融政策の面では、米FOMCで利下げが決定、事前の予想通りでしたが、その後のパウエルFRB議長の会談で「12月の利下げは決して確定した結論には程遠い」との発言、利下げ気運が後退してドル高に。

また、日銀金融政策決定会合では金利据え置き、こちらも事前の予想通りでしたが、利上げを主張する委員が増加せず、植田日銀総裁の会見でも早期利上げについて言及することがなかったとこで、利上げ気運が後退して円安に。

結果的に、ドル高、円安の相乗効果でドル円は上昇、一時は154円台に乗せ、大引けも153円台後半で引けています。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb25110201
週前半は弱含みの展開でしたが、週中から上昇トレンドに転じています。週を通した値幅は280PIPSほで相変わらずの高ボラティリティーです。

トレーディングとしては比較的難しい部類か。週明け寄付きはロング指向でしたが、トレンドが伸びることなく反転しており、ここでロングしていたら損切りになっていた可能性大です。

その後は遅行スパンが陰転し、赤色ゾーンに変わったのでショート指向に変わりますが、現在のサナエノミクスでショートを仕掛けるのはやり難いですね。

そして週中からは一気に上昇トレンドに転じていますが、これもFOMC起点、日銀金融政策決定会合起点ですからね。入りどころが難しかったと思います。

結果的にはいつも通りテクニカルに従ってトレードしていれば良かったんですが、イベントが多いと惑わされます。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、週中からはUSD買い、JPY売りが鮮明になっています。こちらもUSDの+0.5超え、JPYの-0.5割れのタイミングで仕掛けてもよかったでしょう。

また、GBPが弱かったので、GBPUSDのショートを選好しても良かったですね。

さて、月曜からの相場ですが、特に大きな材料は無いようです。金融面でも外交面でも一息ついた感じで、次の材料探しで動きづらい展開になりそうです。

そんな中、株式ではNYダウも日経平均も思考最高値を更新しています。この流れがいつまで続くのかに注目です。株式が崩れるとリスク回避の円買いなんて展開も有りそうです。