先週の相場はどの通貨ペアも明確な方向性が無くて
不安定な展開が多かったですね。

材料としては相変わらずのオミクロン株ですが、
報道によると重症化する症例が少ないようなので、
その点はひとまず安心でしょうか。

オミクロン株の不安心理がなくなれば、
米は本格的にテーパリング、利上げと進んでいくはずですが、
なぜかNYダウは堅調。

先週のNYダウは大幅上昇しましたが、
もしかしたら最高値を更新するかもしれない
という位置にまで上げてきています。

う~ん、市場参加者が何を考えているのか分かりませんね。

本来、金融引き締めが予定されていたら、
株式は下落傾向になるはずですが、
NYダウは全く下げる気配が見られません。

まぁ、私としては米株も持っているので、
このまま堅調に推移してほしいのですが。

その他、人権問題での米中対立、ウクライナ問題での米露対立などもありますが、
現状ではそれほどマーケット全体への影響は少ないでしょうか。

ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21121201
週前半は分かりやすい下降トレンドでしたが、
週中にトレンド転換して以降はレンジっぽい相場に変わりました。

遅行スパンの位置に従っていれば、
方向性を間違えることはないですが、
4時間足レベルのトレンドも考慮するなら、
週中以降はスルーしても良いでしょう。

また、通貨の力関係を確認すると、
こちらは週を通して明確な方向性はありませんでした。

目盛り+0.5以上の通貨を買い、
目盛り-0.5以下の通貨を売るのが基本戦略ですが、
日ごとに通貨の強弱が入れ替わっていたので、
やり難かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
FOMC、ECB理事会、英中銀金融政策委員会など、
メジャーな中銀の会合が沢山予定されています。

基本的にはどの中銀も引き締め路線に向かうはずですが、
インフレの拡大とオミクロン株の懸念、
この2つのバランスを取るのが難しそうです。