現在は米債務上限問題と米利上げ継続の可否が市場のテーマで、
どちらも為替に大きな影響を与えます。

まずは米債務上限問題ですが、
市場は楽観視しているようですね。

バイデン大統領とマッカーシー下院議長が共に会見や発言をしていますが、
どちらからも協議の進展を匂わせる発言をしており、
それがリスク選好につながり、円売りを誘っています。

また、利上げ問題については、先週も米小売売上高が好調となり、
相変わらず米景気の力強さが示され、
それが追加利上げ観測につながりドル買いを誘っています。

一時は、利上げは打ち止めと思われていましたが、
経済指標の過熱感が全く収まっておらず、
とうとう市場も
「さすがに利下げ思惑は早過ぎたか」
と反省したのかもしれません。

これらの要因により、円売りとドル買いが共存し、
ドル円は一方的な上昇トレンドになっています。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb23052101
ご覧の通り青色スパンのみが表示されており、
一方的な買い優勢局面が続きました。

更には、4時間足レベルのボリンジャーバンドも
綺麗な上昇トレンドを描いており、
ロングしか狙えない分かりやすい相場展開でしたね。

これまでの戦術と同じように、
青色スパンを背にしての押目買い方針で臨めば
期待値>1のトレーディングができたでしょう。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはりUSD買い、JPY売りが目立っています。

通貨強弱の立場からもドル円のロングが第一候補でした。

逆に、EURなどは±0.5内に位置している期間が長いので、
このような時にはユーロクロスは狙わない方が無難です。

さて、月曜からの相場ですが、
まず現在開催中のG7が相場に影響を与えること無いでしょう。

直近ではやはり米債務上限問題か。
週末もいろいろと紆余曲折しているようで、
何かしらの要人発言があれば週明けから荒れる可能性も。

そして、米利上げ問題については経済指標次第。

一応、米PCEデフレータが予定されていますが、
これも強いようだと追加利上げ観測が更に強まり、
ドル円の140円乗せもありそうです。