先週から今年の相場が本格スタートしましたが、為替の値動き自体は横ばいでしたか。

話題としては、またしてもトランプ次期大統領の関税関連。「新たな関税プログラムを可能にする国家非常事態宣言を検討」ですか…文字だけを追うと非常に仰々しい感じもしますが、具体的に何をするのかまだハッキリしない面も多いです。

何はともあれ、関税を武器にして他国に圧力をかけることを自身の政策の中では最優先に考えているのは間違いないです。

そして週末の米雇用統計では市場予想を大きく上回る内容で、ある意味ポジティブサプライズ。雇用者数が増える一方、失業率は低下で米の労働市場は相変わらずの力強さを示しています。

こうなってくると、FRBの利下げサイクルはまたしても後退、次の利下げに関しては、もはや秋までないだろうとの思惑も広がっています。

トランプ次期大統領の政策は全てインフレを招くものばかりですし、現状としても、そして、近い将来的にも、利下げを検討するよりも、インフレ再燃を警戒したほうが良いのでは?

FRBが以前のように後手後手に回る状況にならなければよいのですが…

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb25011201
全般的には上優勢、堅調っぽい展開ですが、明確にトレンドと呼べるような状況ではないですね。

トレーディングとしても、それほど分かりやすくはなかったか。青色ゾーンが支持線になってくれたら良いのですが、途中、青色ゾーンを割れる場面も散見されるので押目買いも難しかったでしょう。

週末にはスパンモデルも細くなり、米雇用統計待ちの状態だったので、金曜日はトレードすることはできないです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、こちらもハッキリしないか。

USDJPYが似たような動きをしており、互いの強弱が広がっていないので、先週に限ってはUSDJPYはトレード対象には不向きでした。

対して水曜日あたりからGBPが弱くなっており、GBP関連の通貨ペアをショートしたほうが分かりやすかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、米消費者物価指数(CPI)が控えています。

最近のCPIの重要度は低くなってきた印象もありましたが、トランプ次期大統領のインフレ政策を考えると、今年再び最重要度指標に返り咲きそうな雰囲気もします。

現状はまだバイデン大統領の影響下でのCPIですが、織込み度も少なそうなので、基本的に数字が良ければドル買い、悪ければドル売りでしょう。