先々週は米の利上げに前向きな要人発言が続いたことで、
巻き戻しのドル買いが優勢でしたが、
先週は再びドル売りが優勢となっています。
その原因となったのは、イエレンFRB議長が利上げに慎重姿勢を示した講演ですが、
それ以降はドル売りがメインとなって相場を動かしていますね。
週末には米雇用統計もあり、内容的には割と良好な数字が出ましたが、
この発表後にはドル買い反応とはならずに、
週末の大引けにかけて円買いで終わっています。
そのあたりの動きをUSDJPYで復習してみましょう。
以下は、先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートです。
チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
そして、サブウィンドウは、私が独自特典として提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです。
週初は上昇トレンドが残存していましたが、
30日深夜のイエレンFRB議長の発言以降、急激に下降トレンドへ転換しています。
サブウィンドを見ても、この時の下落は赤色ラインが下がっていますので、
円買いではなくドル売りによる下落である事が読み取れますね。
その後しばらくは安値圏での横ばいとなっていましたが、
週末の米雇用統計後には再び下落していて、ほぼ最安値で大引けを迎えています。
この時の下落は白いラインが上がっていますので、
ドル売りではなく、円買いによる下落である事も読み取れます。
しかし、全般的にはあまりトレードに向いている状況ではなかったでしょうか。
ロンドン時間から深夜0時ごろまでのデイトレタイムに限っては、
どの曜日もそれほど明確なトレンド状態ではなかったので、
USDJPYでのトレードはやりにくかったと思います。
週末にかけてはポンド売りが目立っていますが、行き過ぎ感もあるので、
今週はポンド関連の戻り売りがメインでしょうか。
また、ドル売り基調も継続しそうなので、
USDJPYは売り目線で、EURUSDは買い目線となりそうです。