先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
今週はシリア情勢の緊迫化が市場のテーマとなって動きましたね。
円に関してはリスク回避の円買い、ドルに関しては有事のドル買い
という反応になっていて、クロス円、ドルストレート共に、
下値模索の展開となっています。
シリア問題はまだ不透明な部分も多く、
この週末にもいろいろとニュースが出てきているようですので、
週明けの寄付きは、もしかしたら、上にも下にも大きく窓を空けて
始まることも考えられます。
まず、3つの通貨ペアを総合的に見てみると、
週前半は大きく円買いに傾き、
週後半は大きくドル買いに傾いている事が分かりますね。
先にも述べたシリア情勢による円買いとドル買いが
週の前半と後半できれいにバトンタッチして現れているようです。
EURJPYは、週前半は円買いの影響で大きく下落して、
赤色スパンの下での推移が続き、トレンドとしてはきれいでしたが、
ロンドン時間前に既に下げていましたので、初動を捉える事は難しいですね。
EURUSDは、週後半にドル買いの影響で大きく下落して、
4時間足チャートでもスクイーズからエクスパンションにきれいに転換しています。
こちらも赤色スパンが目立つ週となりました。
USDJPYは、円買いとドル買いの影響で、行って来いのチャート形状になっています。
遅行スパンに従ってトレードをしていれば、大きな間違いは無かったでしょう。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
27日の円買いの流れに乗ってのEURJPYのショート、
30日のユーロ売りの流れに乗ってのEURJPYのショート、
30日のユーロ売りの流れに乗ってのEURUSDのショート、
これくらいでしょうか。
先週は、トレンドとしては分かりやすかったですが、
ロンドン時間には、既にトレンド中期となっていることも多く、
トレードのしやすさで言えば、そう簡単でもなかったようです。
まぁ、シリア情勢に関するニュースは、為替の時間帯に合わせて
都合よく出てくるわけでもないので、このへんは仕方ないですね。
週末を迎えての直近の動きとしては、
ドル買い>ユーロ売り>円買い
という力関係になっていると思われます。
明日以降もシリア情勢の進展具合には注目ですが、
週末金曜日には雇用統計も控えていますね。
雇用統計への思惑、そして結果によっては、
もうそろそろQE縮小開始時期について結論が出てくることも予想されるので、
やはり、ドル主体の動きになると予想されます。