言うまでもないですが、先週は米大統領選一色の相場でしたね。
週初はクリントン氏のメール問題でFBIが訴追しないと報道されて
リスク選好のドル買い円売りとなりました。
そして、開票速報でトランプ氏が有利と分かると、
リスク回避のドル売りドル買いへ。
ここまでの流れは理解できます。
しかし、トランプ氏の勝利が確定すると、
今度は、トランプ氏の政策である減税策や
財政出動などへの期待感からのドル買い円売りって。。。
トランプ氏の政策は以前から分かっていたわけで、
それを今頃持ち出してリスク選考の材料にするなんて都合が良過ぎますね。
トランプ氏の政策が分かっていたのなら、
なぜ、開票速報でトランプ氏が有利と分かった段階で
ドル買い円売り反応にならなかったんでしょうか???
アナリストや大口トレーダーの考えてることはよく分かりません。
まぁ、私はチャートに従うだけですが。
では、先週の大統領選の影響を最も受けたUSDJPYを
1時間足チャートで復習してみます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
米大統領選の開票速報前後の動きは、
テクニカル云々では測れないので無視します。
このような急落急騰の動きを、その時のモメンタムに従って
裁量でトレードできる人もいるでしょう。
しかし、たとえこの時に利益が取れたとしても、
再現性の少ないチャートの動きですし、
今後のトレードの参考にもなりませんから、
手を出しても意味は無いでしょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を見ると、
開票速報でトランプ氏が有利と報道された時に、
一時的にUSD売りJPY買いとなっていますが、
それ以外は概ね、USD買いJPY売りとなっています。
トランプ氏の勝利が決まってからは
USD買いというよりもJPY売りの方が目立っていますから、
リスク選好色の強い動きだったと言えるでしょう。
そして、週末にかけてはGBP買いも起きていますが、
これはトランプ政権下での英米関係の改善を期待した動きと言われています。
「噂で買って事実で売る」という格言がありますが、
先週は「期待で買って事実で売る」の”期待“の部分が先行した形ですね。
さて、今週もトランプ氏はマーケットに
いろいろな材料を提供してくれるんでしょうか。
ボラティリティが高いのは良いですが、
あまり掻き乱してほしくはないですね。