先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
まず先週は、週中のFOMC議事録公表が一番の注目イベントでした。
これによって米量的緩和の縮小時期について、ある程度の答えが出るのかと
思っていましたが、今回も不透明のままでした。
しかし、マーケットはドル買いで反応しているようでしたね。
QE縮小に関しては、9月開始なのか年内に開始なのか分かりませんが、
QE縮小路線自体には変更は無いとの見方が大半なようです。
各通貨ペアそれぞれ見ていくと、
EURJPYに関しては、週初はドイツにおける利上げの可能性の言及により、
急騰する場面も見られましたが、ローソク足数本文しか反応せず、
トレンドに至りませんでした。
週後半に行くに従って徐々に青色スパンが大きく成長して上向きになっていますが、
円売りメイン反応であることが分かりますね。
EURUSDに関しては、こちらも週初に一時的に急騰、ユーロ買いの反応でした。
しかしこれも一時的で、徐々に下げていることが分かります。
FOMC議事録後はドル買いの反応で、赤色スパンに転換するも、
明確な下降トレンドというわけでもなく、
次第に遅行スパンが絡み、横ばいになっていきました。
USDJPYに関しては、前半弱含みも、
FOMC議事録後は、ドル買い反応から円売り反応へバトンタッチして、
きれいにトレンド転換しています。
3つの通貨ペアを並列的に見ていくと、
週前半はユーロ買いが時折見られ、週中からはドル買いになり、
後半に行くに従って円売りになっていると読み取れますね。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
22日の円売りの流れに乗ってのEURJPYのロング、
20日のユーロ買いの流れに乗ってのEURJPYのロング、
22日のドル買いの流れに乗ってのEURUSDのショート、
これくらいでしょうか。
EURJPY、EURUSD共に4時間足レベルでは上昇トレンドなのですが、
持合部分も長く、タイミングが取りづらいですね。
週末を迎えての直近の動きとしては、
円売り>ドル売り>ユーロ買い
という力関係になっていると思われます。
週末金曜日には、新築住宅販売件数が弱い内容となった事で
ドル売りの反応も見られていますが、QE縮小路線には変更はないので、
来週も指標発表で振られることはあっても
基本的にはドルに関しては、買いの方針で臨んだ方が良いと思われます。