先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
週初は、中国市場の混乱が目立っていて、
それによってリスク回避的な動きが強かったですが、
後半に行くにつれて、米の経済指標が好調なものが続いた為なのか、
または、QEの縮小思惑が取り上げられることになった為なのか、
徐々にリスク選好的な動きに変化していきました。
そうした動きを下記の3つの通貨ペアで比較して見てみます。
まず各通貨ペアのスパンモデルの雲の色を見てみると、
週前半は、EURJPYとEURUSDに赤色スパンが多く出現していて、
週後半は、EURJPYとUSDJPYに青色スパンが多く出現している事が分かりますね。
中国市場の混乱は、株式市場には大きな影響を与えましたが、
為替市場に関しては、それほど波及していなかったようです。
JPY買いよりもEUR売りの方が大きかったようですね。
また、週後半のリスク選好的な動きも、USD買いが主導すると思いきや、
JPY売り主導の流れとなっていて、QE絡みの動きとも違うようです。
青色四角枠はスパンモデル的に買い優勢場面、
赤色四角枠はスパンモデル的に売り優勢場面を表しています。
この週が始まる前は、
ドル買いの動きに乗った方が値幅が取れると思っていたのですが、
結局、ドル主体の動きはほとんど見られず、多少違和感を感じた一週間でした。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
25日の円買いの流れに乗ってのEURJPYのショート、
26日のユーロ売りの流れに乗ってのEURJPYのショート、
28日の円売りの流れに乗ってのEURJPYのロング、
26日のユーロ売りの流れに乗ってのEURUSDのショート、
これくらいでしょうか。
週末を迎えての直近の動きとしては、
円売り>ユーロ売り>ドル不明?、
という力関係になっていると思われます。
来週には、雇用統計が控えていますので、
それに向けて徐々にドルの動きが活発になってくるでしょうね。
USDJPYの現在値からすると、もしかしたら、再び100円超え
ということもあるかもしれません。